「死んだと思った」72歳運転タクシーが猛スピードで逆走 6台の多重事故に…直前に接触事故も 世界遺産・二条城付近
京都市中心部で23日朝、逆走したタクシーによる多重衝突事故が起きた。事故直前、タクシーは約800メートル離れた場所で別の事故を起こしていたことが判明。FNNはその映像を独自入手した。 【画像】多重事故を起こす前の接触事故。ドライブレコーダー映像を連続写真で見る
「ギリギリでよけた」
23日7時半過ぎ、京都市中京区でタクシーが逆走し、車6台が絡む多重事故が起きた。 現場となったのは世界遺産・二条城のすぐ近く。 北向きの車線を逆走してきたタクシーが他の車に次々に衝突したとみられている。 事故に絡んだ車は合わせて6台で、現場には大破した複数の車の部品が、多数道路に散乱していた。 衝突をギリギリで回避したという人は、「タイヤのスリップ音か何かがキーキーいって、勘違いでこっち(反対)車線に入ってきたとかのスピードではなかった。ギリギリでよけたんですけど、もう前の車とかぐっちゃぐちゃだった」と、タクシーがかなりのスピードで走行していたと証言する。
直前に起こした別の接触事故…
タクシーは、事故直前に約800メートル離れた場所で別の事故を起こしていた。 その様子を捉えたドライブレコーダー映像。 隣を走るタクシーと距離を取るように、右側ギリギリを走る白い車が映っていた。 しかし次の瞬間、タクシーがウインカーを出すことなく、突然、車線変更。 並走していた白い車は慌てて急ブレーキを踏み、よけようとするが、接触しているのが分かる。 この後も交差点内で再び車線を変更すると、速度を上げて走り去ったタクシー。 の後、反対車線に進入し逆走し、他の車に次々と衝突して、ようやく止まったという。 逆走した距離は、少なくとも250メートルになるとみられている。
タクシー運転手「事故の時のことは覚えてない」
事故に巻き込まれた白い車はフロントガラスが割れ、同じく黒い車はバンパーなどが大破。 この黒い車に乗っていた人は、「急にバーって来て、なんでこっち側に来たのって思いました。ガラスとかがバーンって来ている風景は覚えていますけど。とっさのことであんまり分かんないです。もう死んだと思いました。これ死ぬやつやとは思いました」と事故の瞬間、死を覚悟したと話す。 事故を起こしたタクシーを運転していたのは72歳の男性。23日朝6時から乗車していて、警察には「朝からの状況はよく覚えてない」「事故の時のことは覚えてない」などと話しているという。 この事故でタクシー運転手は肋骨などを折る重傷で、別の車を運転していた50代と60代男性2人もけがをした。警察は詳しい事故の原因を調べている。 (「イット!」 5月23日放送より)
イット!
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