「日本の国際免許は世界一カンタンに取れるんだ」と中国人殺到…東京・府中運転免許試験場で見た「ヒドすぎる免許切替の実態」
試験場に中国人が長蛇の列
北京の知人から「年末に東京へ行く」と連絡が来た。その目的は旅行でも出張でもなく、「免許切替」だという。はっ? 【衝撃写真】世界がドン引き…中国人が「路上排便」する瞬間 「中国の運転免許証を日本で国際免許に切り替えるのは、世界一簡単なんだ。観光客でも扱ってくれ、100ヵ国以上で運転できるようになる」 彼は、中国で大量に閲覧されているSNS動画まで送ってくれた。 私は半信半疑ながらも、そこに示されていた東京・府中運転免許試験場に足を運んでみた。中央線の武蔵小金井駅から公共バスに乗ると、客はほとんど中国人の若者。そして全員が試験場前の停留所で下車した。 試験場の入口脇には、何と大型テントが5つも設置されていて、中には100人を超える中国人が長蛇の列。向かいの多磨霊園から強風が吹き、テントがあっても寒い。
ザルすぎる試験内容
私も並んで、最後尾のカップルに声をかけると、ペーパーを見せてくれた。 「これが過去問です。10問中、7問に〇×で正答すればOK。しかも設問はすべて中国語なんです」 〈小学校が近くにあれば通学児童に注意する〉 〈「止まれ STOP」と表示があれば止まる〉 「ほら、楽勝でしょう。関門は視力検査だけです」 昨年11月、岸田政権が外国人への門戸開放策として打ち出したのが、免許切替の緩和だった。そこへ中国人が殺到し、日本でも中国人ドライバーの事故が増えている。 中国では「上に政策あれば下に対策あり」と言う。でも複雑な気分だ。 「週刊現代」2024年11月16日・11月23日合併号より
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