白山・中宮温泉の日を制定 14日ホワイトロード全線開通 2旅館、入浴料割り引き
●源泉63度で6月第3日曜 白山市中宮温泉の2旅館が、多くの人に白山麓を訪れてもらい、豊かな自然などの魅力に触れてほしいと「中宮温泉の日」を設定して入浴料を割り引く取り組みをスタートさせる。源泉の温度が63度であることにちなみ、毎年6月第3日曜を実施日とし、今年は16日が対象。14日には白山白川郷ホワイトロードが全線開通することから、ドライブ客に立ち寄ってほしいと呼び掛けている。 温泉の日の活動を始めるのは、温泉宿「にしやま旅館」「湯宿くろゆり」で、コロナ禍以降、ホワイトロードで土砂崩れが発生して通行止めとなったこともあり、経営環境は厳しい状況が続いている。 一方、昨年8月には5年ぶりに中宮温泉薬師祭り(北國新聞社後援)が開催された。にしやま旅館の西山喜治さん、湯宿くろゆりの永田泰山さんは、さらなるPRのため温泉の日を設けて、誘客に取り組むことにした。 中宮温泉は湯につかるだけでなく、飲むと胃腸の調子を整えるとされることでも知られる。16日は午前11時から午後3時まで、日帰り入浴の料金を1人(中学生以上)700円から500円とする。収益金は地震の義援金とする予定で、西山さんは「中宮温泉の魅力を体感してほしい」と期待を込めた。