ソニン、強い女性役にやりがい「私の宿命なのかな」 今後の抱負や結婚観も語る
もちろん作品の内容にも惹かれて出演を決意した。「ストーリーもすごく面白くて、実在した人物を描きますが、少しファンタジー要素を入れて構成されていて、演出の効果や音楽によって、いろんな彩りが見られる作品になるんじゃないかなと思い、ぜひ出演したいと思いました」 そして、「私は役者人生の中で、女性が強かったり、女性が中心の物語に出演することが多く、強い女性を演じるのが私の宿命なのかなと思っている」と語るソニン。「今回も、韓国で有名な2人の芸術家を夫に持つキム・ヒャンアンの人生を描く物語で、男性ではなく女性のほうにフォーカスを当てて描くというのはすごく面白いなと思いました」と話した。 キム・ファンギ役はLeadの古屋敬多、イ・サン役は相葉裕樹、そしてイ・サンと恋に落ちる若き日のヒャンアンであるピョン・トンリムを山口乃々華が演じる。 ソニンは、「同じ役を山口乃々華ちゃんが演じるというのがすごくミソだと思うんです。違う女優さんが同じ役を演じるというが面白いなと。自分だけではなく2人で役を作り上げることになるので、今まで試みたことない役作りへのアプローチになると思います」と述べ、「役者人生の中で、初がたくさん! 初韓国ミュージカル、初訳詞、初同一人物を別の人と演じる」と声を弾ませた。
両親譲りの強さ 芸能界で活動する中でよりパワフルに
演じるヒャンアンと自身は「行動力があるところがそっくり」だという。 「ヒャンアンはファンギに対して、『私がパリに行ってアトリエも全部準備しておくから』と。先に異国の地に行ってアトリエを探すって、相当な行動力とコミュ力がないとできないですよね。私も外国に住んでいたこともありますし、行動力はあると思います」
「強い女性を演じるのが私の宿命」と話していたが、自身も強い女性だと認識しているそうで、「もともと遺伝子的にその素質を持っていると思います」と語る。 「大胆さは父親譲りで、現実的な行動力は母親譲りで、両親の要素を受け継いでいる気がします。うちの姉は私の5倍ぐらいエネルギッシュで、スーパーウーマンすぎて毎回会うたびにこの人には勝てないなと思います(笑)」 芸能界で長年活動してきた中でよりパワフルになったようで、「芸能界で荒波に揉まれ、厳しい現実を乗り越えてきたというタフさもあると思います」と語った。 作品を通して、強い女性像を届けることにもやりがいを感じているという。 「去年出演した『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』は(登場人物が)ほぼほぼ女性で、ロマンスはほとんどないという作品。そういう作品は日本では少なかったですが、最近は増えてきていて、私はどんどんやっていくべきだと思っています。現代の女性は強くてタフなので、女性が強い作品は現代的だなと。エンタメ界でやっていくことは必然だと思いますし、私としてもやっていきたいです」 もちろん強いだけではなくいろんな側面がソニンにもあり、強い女性ではない役を演じる機会もあるからこそ、心のバランスがとれているという。 「強いイメージを持たれていると思いますし、自分でも芯は強いと思っていますが、そうではない部分もあるので、強いキャラクターばかり演じていると、そのイメージだけになり心が窮屈になってしまう。柔らかい役を演じることもあり、違う一面を知ってくださる方もいるので、そこでうまくバランスをとっている感じがします」