「もっと勝負して、あいつにいい思いをさせない」J1アビスパ福岡の23歳、名古屋に移籍した「仲間」とピッチでバチバチ再会
◆明治安田J1第7節 名古屋0―0福岡(7日、豊田スタジアム) ピッチでの再会はマッチアップという形で実現した。J1アビスパ福岡の北島祐二(23)と名古屋グランパスの三國ケネディエブス(23)が激しくボールを奪い合った。 ■【写真】アビスパの選手と競り合う名古屋・三國 7日に名古屋のホームで対戦。北島は後半15分に途中出場し、左のシャドーストライカーの位置に入った。三國は右のセンターバックで先発。対面でぶつかる形になった。 2人は2019年に当時J2の福岡でプロのキャリアをスタートさせた。三國は青森山田高で全国高校選手権を制覇。鳴り物入りで加入し、即レギュラーの座をつかんだ。 「プロに入ってから一緒に頑張ってきた仲間。彼のディフェンス能力、どこまで足が伸びてくるのかも知っています」と北島。 1年目に試合を通じてプロの壁を知った三國はJ2栃木への期限付き移籍を経て、長谷部監督の下で成長。今季から名古屋に移籍し、7試合連続でスタメンのピッチに立っている。 地道に力を付けた北島は昨季、当時J2の東京Vに期限付き移籍し、28試合出場と経験を積んだ。3日の鹿島戦で復帰後初出場。先発でホーム白星の原動力になった。 名古屋戦はベンチスタートとなったが、ピッチに入ると、セットプレーのキッカーも務めた。「あそこでアシストできるような質のいいボールを蹴るのがキッカーの役目、途中から入ってきた選手の役目ですけど点が取れなかった。交代選手としては悔しい」 雁の巣で汗を落とし、成長を遂げた2人の初対決はスコアレスドローに終わった。「もっと勝負して、あいつにいい思いをさせない、とやりたかったんですが、きょうはできずに終わった。また帰って精度を上げたい」と再戦を心待ちにした。
西日本新聞社