球団との"対立"か…自費キャンプを選んだ大物(4)オフにまさかの「自由契約」
プロ野球界では、オフシーズンに契約更改が行われる。その年の活躍が昇給・減額に反映され、翌年俸が決定する。しかし過去には、希望する金額や条件が折り合わず、自費で春季キャンプに突入した事例もあった。 今回のオフも佐々木朗希(ロッテ)の契約更改が長引き、大きな話題を呼んだ。ここでは、自費キャンプを経験した大物選手をピックアップしたい。
高木豊
出身:山口県 投打:右投左打 身長/体重:173cm/76kg 生年月日:1958年10月22日 ドラフト:1980年ドラフト3位 打率3割を何度もクリアした名選手・高木豊も、自費キャンプに突入した経験がある。 中央大学で大学日本代表に選出される活躍を見せた高木。攻守の両面で高い評価を得て、大洋ホエールズ(現:横浜DeNAベイスターズ)に入団した。 入団3年目に打率.314をマークすると、同年から4年連続で打率3割をクリア。持ち味の俊足巧打で打線を牽引した。 長年にわたってレギュラーだった高木は、1992年に8度目となる打率3割をマークしたが、球団からはまさかのダウン提示。何度も保留を重ねて年俸調停にまでもつれた結果、球団提示よりも高い年俸額で落ち着いた。 しかし、翌年は打率.268にとどまると、若返りを図る球団方針もあって同年限りでチームを退団。最後は日本ハムファイターズでユニフォームを脱ぐことになった。
ベースボールチャンネル編集部