パリ五輪で「食べる姿」披露の韓国卓球選手、実は有名な“寄付天使”
【08月22日 KOREA WAVE】パリ五輪韓国卓球代表チームのシン・ユビン(申裕斌)選手が、広告契約に先立って「寄付しても良いか」と問い合わせた心温まるエピソードが明らかになった。 シン・ユビン選手は、パリ五輪の卓球競技中に「モッパン(食事を楽しむ姿)」が話題となり、その人気を裏付けるように、複数のブランドのモデルに起用されている。今回の広告契約に関する美談も伝えられている。 韓国の大手食品企業「ビングレ」によると、シン・ユビン選手は広告モデル料の1億ウォン(約1100万円)を韓国小学校卓球連盟に寄付しただけでなく、その際に見せた親切で丁寧な態度が好評だったという。 彼女は契約前にビングレ側に「寄付しても良いか」と確認を求めたとされる。通常、モデル料の使用方法はモデル本人に委ねられているため、ビングレ側はこれに驚いたが、シン・ユビン選手は「すぐに寄付すると、広告効果が損なわれる可能性がある」と気遣いを見せたという。 当時の報道資料では「一部のモデル料」を寄付したと記載されていたが、ビングレによれば、実際には「一部」ではなく「相当部分」が寄付されたという。 シン・ユビン選手は「寄付天使」で知られる。16歳の時、大韓航空からの初めての給与を受け取り、京畿道水原の児童福祉施設「夢を育む家」に600万ウォン(約66万円)相当の運動靴を寄付した。また、昨年5月、世界選手権での銀メダル報奨金1000万ウォン(約110万円)を全額、ワールドビジョンに寄付している。さらに杭州アジア大会で金メダルを獲得した後も、水原のある福祉施設に2000万ウォン(約220万円)を寄付した。 シン・ユビン選手が五輪中に見せた「バナナモッパン」が大きな話題となり、彼女が食べていたエネルギージェル製品は品薄状態となった。これを受けて、GSリテールも「ピヤキ(ひよこ)シン・ユビン選手のおやつタイム」という名称でコラボ商品を販売している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE