皆で楽しくパラスポーツ 初開催「フェス」に500人【宇部】
宇部市パラスポーツクラブ(大畑直美代表)主催の「パラスポーツフェスタ」は3日、俵田体育館で初めて開かれた。子どもからお年寄りまで約500人が来場し、市出身の内田峻介選手(大阪体育大3年)らとボッチャなどの体験を楽しんだ。 障害の有無にかかわらず、誰もが楽しめるパラスポーツを推進するとともに、障害のある人への理解や関心を高め、共生社会の実現につなげようと開催した。 内田選手は日本ボッチャ選手権大会BC4クラス(非脳原性疾患で重度四肢機能障害のある選手)で3連覇中。昨年のジャパンパラ陸上競技大会で、全盲クラス100㍍を制した岩国市の市岡智浩選手も来場した。 体験はボッチャ、車椅子バスケットボール、歩いてプレーする「ウオーキングフットサル」、視覚障害陸上の4種目。車椅子バスケでは、光市と山口市を練習拠点とする「山口オーシャンズ」の選手が試合を行い、参加者たちは競技の迫力を体感。視覚障害陸上では目隠しをした状態での走行や伴走などを体験した。 体験終了後にはボッチャ大会が開かれ、市内外の16チームが参加。優勝チームは内田選手と対戦した。 内田選手は「誰もが同じステージで楽しめるスポーツだと改めて感じた。イベントを機に、パラスポーツがもっと広まれば」と話した。大畑代表は「一緒にスポーツを楽しむことで、共生社会につなげられれば。今後も継続して開催していきたい」と思いを語った。