「韓国戒厳令」の元凶は「影の大統領」と言われる“美人妻” 「私が捕まったらすべてをばらす」…夫婦の間に“秘密”も
非常戒厳を6時間で撤回
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が非常戒厳を出したのに、わずか6時間で撤回という近年の政治史ではあり得ない醜態をさらした。尹大統領は去る3日午後10時23分、龍山にある大統領室で緊急ブリーフィングを通じて緊急戒厳を宣言。任命された参謀総長が「政治活動を禁止しすべてのマスコミと出版が統制を受ける」と通告すると国内は強い緊張感に包まれた。 【写真を見る】「50代でこの美貌!」キム・ゴンヒ夫人の整形ビフォー&アフター ***
国防部は3日深夜からヘリコプターを24回動員し武装戒厳軍280人余が国会を急襲して内部への進入を試みたが、国会に集まった議員190人が非常戒厳解除要求決議案を本会議で可決。国民がいっせいに反発の声を上げる中、尹大統領は4日午前4時27分になって結局、非常戒厳を解除し投入された軍隊も元所属部隊に復帰したため“クーデター劇”は呆気なく終息した。それにしてもワケが分からない尹大統領の今回の判断。当然ながら国際的な批判を浴びている。 韓国の大手紙ベテラン記者がこう話す。 「スウェーデンのクリステション首相が今週訪韓を予定していましたが、中止になりました。首都ストックホルムにあるノーベル賞選考委員会が、韓国の現代文学を代表する作家ハン・ガン(韓江)氏を、ノーベル文学賞に選考したことが国際的な話題となりましたが、それに冷水を浴びせるかっこうです。 米国も関連机上軍事演習を無期限延期。オースティン米国防長官の来週の訪韓も危うい状態で、超党派の日韓議員連盟会長を務める菅義偉自民党副総裁の訪韓も中止です。韓国の国際的評価を下げた尹大統領の独断専行は、彼の外交オンチぶりをまたしても露呈してしまったと言わざるを得ません」 混乱を受け大統領秘書室長ら3人と首席秘書官7人が辞意を表明したためユン大統領は孤立を深めている。解せないのは、なぜ尹大統領がいきなり戒厳令発令に走ってしまったのか、だ。1987年に韓国が民主化して以降、戒厳令が宣言されたのは初めてで国民は唖然とするばかり。尹大統領は北朝鮮の脅威や反国家勢力から自国を守り憲法秩序を守るためだと説明したが、北朝鮮の軍隊に異様な行動は観察されず差し迫った脅威が高まっていたわけでもないため、唐突感は否めない。 「支持率が17%台に急落し国会運営が困難を極めているため国会で最大勢力を持つ野党を潰したかったのでしょう。今年4月の総選挙で野党が圧勝して以来、尹大統領のレームダック化が深刻化。野党が政府予算案の大幅減額を提案するなか、拒否権を乱発してきた尹大統領は予算案については、拒否権が行使できずジレンマに陥っていました。 検事出身の尹大統領は検察総長まで上り詰めた法律のエキスパートです。しかし、司法試験に9回不合格の後、10回目で合格し検事になった経歴のため、同期よりずっと年上で親分気質が身についてしまった。自身の誤謬を認めない性格の持ち主が、追い詰められた挙句、戒厳令という切り札を切ったのです」(韓国の政治アナリスト)