「年内にも日経平均3万円回復」に向けた地合いは整った
日経平均株価は2021年2月に約31年ぶりの3万円台をつけた(写真:ブルームバーグ)
アメリカ株市場、なかでもハイテク・グロース株が多く上場しているナスダック市場の戻りが顕著だ。ナスダック総合株価指数は7月に月間で12%上昇した。月間の上昇率としては2020年4月以来の大きさとなった。 牽引役は年初からの下げが大きかったハイテク株だ。アマゾンは7月に月間で27%、アップルは19%それぞれ上昇した。これらGAFAMの決算が好感されたという面もあるが、より大きな要因はFED(アメリカ連邦準備制度理事会)の利上げペースが、峠を越えたとの認識が広がったことである。 そうした状況での日本株の見通しだが、いまひとつ上値を追う材料に欠けると言わざるをえない。アメリカの利上げペースの減速観測は日本株市場にとっても追い風となるが、日本株の上値は重い。
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広木 隆