【MLB】カージナルスの正捕手ウィルソン・コントレラスが一塁コンバートへ 他球団へのトレードは拒否か
日本時間11月7日、カージナルスのジョン・モゼラック編成本部長は来季からウィルソン・コントレラスを一塁へコンバートする方針であることを明らかにした。2022年シーズン限りで引退した名捕手ヤディアー・モリーナの後継者として5年8750万ドルの大型契約でカージナルスに加入したコントレラスは、来季が5年契約の3年目のシーズン。しかし、若手捕手が台頭していることや正一塁手が不在となったチーム事情もあり、来季からは「一塁手兼指名打者」として起用されることが確実となった。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 カージナルスは今オフ、チームの「リセット」を行い、年俸総額を削減する方針であることを明らかにしている。そのため、一部の主力選手はトレード放出が有力視されているが、トレード要員と目されているノーラン・アレナド、コントレラス、ソニー・グレイはいずれも全球団に対するトレード拒否権を持っている。コントレラスとグレイに関しては、他球団への移籍を望まず、カージナルスでプレーし続けることを希望しているとの報道があり、カージナルスの「リセット」は難航しそうな気配だ。 そうしたなかで浮上したのがコントレラスの一塁コンバート案だ。今季のカージナルスはコントレラスの故障離脱中にイバン・ヘレーラとペドロ・パヘスの若手コンビが奮闘。正捕手不在の穴を感じさせなかった。フロントオフィスは来季以降もヘレーラとパヘスの併用で十分に戦えると判断し、コントレラスのトレード放出を検討していたというわけだ。正一塁手のポール・ゴールドシュミットがFAになったというチーム事情もあり、コントレラスの打力を生かすために、一塁へコンバートする方針が固まったようだ。 現在32歳のコントレラスはカージナルス移籍2年目の今季、84試合に出場して打率.262、15本塁打、36打点、OPS.848を記録。84試合中51試合は捕手としての出場で、残り33試合は指名打者を務めた。一塁を守ったのはカブス時代の2019年(2試合)が最後で、キャリア通算でも11試合しかプレーしていない。前任のゴールドシュミットの守備が安定していただけに、コントレラスの一塁コンバートの成否はチームの浮沈に直結する可能性もありそうだ。