アメリカ各地の大学でイスラエルに対する抗議デモが拡大するなか、ロサンゼルスの大学では警察がデモ隊の強制排除に乗り出す事態となりました。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校では2日未明、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃に抗議するデモ隊が設置したテントやバリケードを警察が強制排除し、210人を逮捕しました。 前の日には、デモ隊とイスラエル支持派が激しく衝突し、15人がケガをしています。アメリカメディアによりますと、一連のデモによる逮捕者は全米で2000人以上となりました。 バイデン大統領「抗議をする権利はあるが、混乱を引き起こす権利はない」 バイデン大統領は2日、大学の建物を破壊する行為や不法侵入などは「法律違反」だと強調しました。抗議する権利は認めるとした上で、「法の範囲内で行われる必要がある」と訴えています。 「ありがとうUCLA。ありがとうコロンビア大学」 こうしたなか、SNS上では、ガザ地区の子どもたちが、デモへの感謝を伝えるメッセージだとする動画が投稿され、拡散しています。 動画の中で女の子は、「アメリカの学生たちが私たちに寄り添ってくれてうれしい」などと話しました。