<甲子園交流試合・2020センバツ32校>きょうの見どころ 第4日
(左が一塁側、都道府県名の下は独自大会の成績) ▽第1試合(10時) 履正社(大阪)―星稜(石川) 【真夏の熱闘】交流試合の写真特集はこちら 準決勝勝利後 準優勝 大会打ち切り 昨夏の甲子園と同様、先手必勝の履正社に、星稜がどう食らいつくか。序盤の攻防がポイントになりそうだ。 履正社打線は全国トップクラス。3番・小深田は確実性が高く、4番・関本は勝負強さが魅力。序盤に得点し、最速148キロの長身右腕・内や安定感抜群のエース右腕・岩崎が余裕を持って投げる展開が理想だ。 星稜は右腕・荻原が立ち上がりの失点を防げるかが鍵。昨夏の甲子園でも2試合に先発、経験値はあるだけに粘り強く投げたい。昨夏の甲子園でも中軸を担った知田、内山は長打力があり、2人の前に走者をためたい。 ▽第2試合(12時40分) 磐城(福島)―国士舘(東京) 準々決勝敗退 西東京・準決勝敗退 2018、19年と秋季東京大会を連覇した国士舘は投打ともに地力がある。磐城はエースの右腕・沖を中心に粘り強く戦い、接戦に持ち込めるか。 沖は最速140キロを超える直球や切れの良いスライダーを駆使する。7月は右肘に不安を抱えていたが、8月3日の独自大会準々決勝で強豪・聖光学院に七回途中4失点と力投するなど徐々に復調。 変化球に定評がある国士舘の長身右腕、エース中西の投球にも注目。鍵となりそうなのは右横手ぎみのフォームから繰り出すシンカー。磐城はバントや積極的な走塁で好機を作り、右の強打者、主将の岩間につなげたい。 ▽第3試合(15時20分) 仙台育英(宮城)―倉敷商(岡山) 優勝 優勝 昨秋の東北大会と中国大会を制した実力校同士の一戦は、経験値や打力で仙台育英に分がある。倉敷商は先手を取って勝ちパターンの継投に持ち込めれば、接戦での勝負強さが生きてくる。 仙台育英は昨秋公式戦のチーム打率3割8分1厘と攻撃力があり、4番の入江はパンチ力があり、内角球をさばくのもうまい。投手陣も制球力のある向坂と、直球に威力のある笹倉の両左腕を軸に顔ぶれは多彩だ。 倉敷商は先発を担う右腕・福家が打たせて取る投球に徹すれば打線の焦りを誘うこともできる。直球とスライダーに切れのある左腕・永野への継投のタイミングも重要。攻撃では原田を中心に少ない好機を生かしたい。