吉村作治氏、車いす姿でイベント登壇 ピラミッド取材中に転落→負傷の膝が完治せず
エジプト考古学者・吉村作治氏、映画監督の北野武が21日、横浜に誕生する常設の大型XRエンターテインメント施設『IMMERSIVE JOURNEY』の開館発表会に出席した。 【写真】周りに支えられ、車いすで登壇した吉村作治氏 現在も「月に1、2回」程度でエジプトに渡っているという吉村氏だが、この日のイベントに車いす姿で登壇。関係者によると「約10年前のピラミッドの取材中」による負傷だといい、吉村氏は「4メートルの穴に滑り落ちた」と当時の状況を説明。 続けて「(膝の)骨を壊して、今は人工関節なんですよ」と告白。一時期は回復傾向にあったものの、昨冬頃に再び痛めたようで「針治療とマッサージでリハビリ中。RIZAPにも行って治しています」と話した。 同席した北野は、ソファーにどっしりと構える吉村氏に対し「クフ王かと思いましたよ。エジプトのミイラが動いたのかと思いましたよ(笑)」とイジりもみせつつ、過去のテレビ共演を回想しながら「エジプトという専門分野の学問を先生たちが体を張って、身を粉にして調べていただいた」とリスペクトの思いを伝え、久々の再会を喜び固い握手を交わした。 12月1日に横浜駅直結「アソビル」内で開館する同施設では、国内最大級の大型XRエンターテインメント設備を駆使し、広い空間を自分の足で自由に歩き回りながら、異世界を旅するかのような没入体験を味わえる。XRとは「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」の総称を指す。 第一弾作品である「Horizon of Khufu」(ホライゾンオブクフ)は、4500年前の古代エジプトを舞台にした、クフ王とピラミッドにまつわるVRエンターテインメント作品で、吉村氏が日本語訳監修を務めた。 世界10都市以上で100万人を動員し、今回が日本初上陸となる本作をひと足早く体験した北野は、VRゴーグルを付けて、その世界観に没入すると「すごいな~」「よくできてるな、これは」と感嘆の声を漏らした。 体験後も「技術がすごいね。バーチャルも進化してるんだね。昔と違って体感が違うね、距離感もすごいし。恐ろしいのは、これを基本に考えると現実は一体何だろうと考えてしまう」と興奮冷めやらぬ様子で語っていた。