中国フード宅配の美団、サウジ首都でサービス開始へ-海外に活路
(ブルームバーグ): 中国のフードデリバリー大手、美団はサウジアラビアの首都リヤドで独自の国際プラットフォームを展開する計画だ。中国市場の成長が鈍る中、中華圏外への最初の一歩となる。
非公開情報だとして匿名を条件に話した複数の関係者によると、美団は自社アプリ「KeeTa」の中東展開に向けて取り組んでおり、リヤドがその足掛かりになる。同社は数カ月前から中東への進出を探っていたという。早ければ数カ月以内にサービスが立ち上げられる可能性があると、関係者のうち1人が述べた。
美団による国際事業の拡大は、中国企業の海外進出を象徴するものとなる。国内で消費が伸び悩む一方、競争は激しくなっており、国外に活路を求めている。中東で最も裕福な都市の一つであるリヤドでの事業展開は2023年に成功した香港進出に続くものだ。
美団は数カ月にわたり参入計画を策定してきたが、変更がまだあり得るほか、同社が事業拡大の中断を決める可能性もある。美団は他の中東市場も模索してきた。美団の担当者に電子メールでコメントを求めたが、返答はなかった。
原題:Meituan to Debut in Riyadh as Expansion Beyond China Quickens(抜粋)
--取材協力:Pei Li、Zheping Huang.
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Sarah Zheng, Jane Zhang