商船三井G、英モーシャンと覚書。出資参画、波力発電輸送
商船三井は13日、英ロンドンに本社を置く地域統括会社MOL(欧州アフリカ)とMOL PLUS(MOLプラス、本社・東京都港区)が、英モーシャン・エナジーと覚書を締結したと発表した。同社が開発する海上オフグリッド電源ソリューションや波力発電装置の社会実装の推進、波力発電装置のグローバル輸送の支援などで相互協力する。MOLプラスは「波力エネルギーを活用した脱炭素化や世界の多様なエネルギーミックスに大きく寄与することに期待する」として出資を決めた。 モーシャンは英スコットランドを拠点に、波力発電の設計などを手掛ける。主力の「ブルー・スター」は波の振動などを利用して発電し、海中の検査・保守機器に電力を供給するデバイス。オフショア石油・ガス市場やCO2(二酸化炭素)回収貯留市場向けに販売している。 さらに、ブルー・スターの10倍以上の発電量となる「ブルー・ホライゾン」の商用化を目指す。 商船三井グループは、波力発電装置のグローバル輸送を含むサプライチェーンの構築、洋上発電事業などについて協業を検討する。
日本海事新聞社