ロシア風もてなしと日本文化の交流で相互理解を目指す 「北方領土のいま」
終戦から71年経過し、いまだ不法占拠の状態が続く北方領土。政府はわたしたち国民に対し、北方領土への渡航自粛を要請しています。 ただし、この問題解決のための環境整備として、かつて北方領土に居住していた元島民らを対象にした、「四島交流(ビザなし交流)」、「自由訪問」、「北方墓参」の北方四島交流事業については実施を支援してきました。これらの支援事業参加者が撮影した最新の写真を中心に、“北方領土のいま”の姿を紹介します。(※写真は内閣府北方対策本部「北方四島デジタルライブラリー」より提供)
「四島交流(ビザなし訪問)」では、北方四島在住のロシア人と日本人の相互理解を深めるため、スポーツ・伝統芸能などによる交流や、日々の暮らしについて意見交換なども行っています。 島に到着すると、パンと塩をお盆に載せて、ロシアの民族衣装を着た若い女性が出迎えます。これは来訪者を歓迎する意味の伝統儀式です。ロシア側の「行政府」のほか、学校などの施設を視察したり、ホームビジットでは家庭料理でもてなしを受けます。