平野紫耀&神宮寺勇太&岸優太、 Number_iのテレビ初出演に滲む思い 3人に共通する“一緒に”進む姿勢
一度ファンに別れを告げた『Venue101』で再スタートを切る意義
3人の発言を振り返っていて、共通していると感じることが大きくふたつある。ひとつめは、ファンに寄り添う姿勢だ。自分たちの行動において、ファンがどうすれば喜んでくれるか、楽しんでくれるかを、彼らは考えて選択している。『Venue101』は、彼らが一度ファンに別れを告げた場所。そこで再スタートを切るということは、「戻ってきた」と私たちに宣言しているように思えるし、あの日の涙を笑顔に変えようとしているようにも感じられる。経緯は計り知れないが、きっと、再出発を果たすのに相応しい場所だと考えたのだろう。付け加えれば、生放送かつ全国放送ということで、「なるべく多くの人が同じタイミングでスタートを切れるように」という想いもあったのかもしれない。 もうひとつは、何事も突き詰めていくこと。音楽やダンスなどの制作面に関して、3人はよく「自分たちが納得したものを世に出したい」「本当にいいと思ったものを持っていきたい」という旨の発言をしている。いちばんいいものを常に届けていくことは、毎回最高を更新していくことでもある。自分たちが成長していく姿をファンに見せていくことも、彼らが重きを置いている部分なのだろう。 山登りと同じで、成長していく過程には必ずどこかで苦しみもつきまとう。しかし、乗り越えた先では強くなった自分と、最終的には美しい景色が待っている。いつも笑顔を見せてくれるが、何事にも全力投球な3人だからこそ、今までに苦しいこともあったと思う。今の3人は、287日前より確実に強くなっているはず。そんな彼らがどんな姿を見せてくれるのか、放送当日、そしてこれからも楽しみだ。 ファンと一緒に歩んでいくこと。目的地までの過程で、活動の一つひとつを楽しんでもらうこと。それこそが、彼らが大切にしていることなのだと思う。Number_iとしての活動はまだ“ここから”。昨年とはまた違う、明るい春の訪れを感じている。
かなざわまゆ