危うく正面衝突……ダカールラリー総合首位に立つアル-ラジ、観客のトラックとの”ニアミス”で注意喚起
トヨタの車両を駆り、ダカールラリー2024の総合首位に立っているヤジード・アル-ラジ(オーバードライブ)は、ステージ4で観客の車両と”ニアミス”する危険なシーンがあったと明かした。 【動画】ダカールラリー2024:ステージ4ハイライト 地元サウジアラビア出身のアル-ラジは299kmのステージ4を2位で終え、カルロス・サインツSr.(アウディ)に4分29秒の差をつけて総合首位に立っている。 しかしステージ4の終盤、ヒヤッとするシーンがあった。アル-ラジの駆るトヨタ・ハイラックスが砂丘を乗り越え、スピードを上げていたところ、通りかかった観客のピックアップトラックと鉢合わせに。危うく正面衝突しそうになってしまった。 この件についてmotorsport.comが質問した際、主催者側はこのインシデントについて認識していなかったが、X(旧Twitter)にその動画が掲載された。アル-ラジが車両を避けようと右に動いた様子がこの動画で確認できる。 アル-ラジもこの件についての詳細を伝えるビデオメッセージをアラビア語で投稿している。 カタール出身で総合3番手につけるナッサー・アル-アティヤ(プロドライブ)のチームメンバーがこのメッセージの翻訳を手伝っており、その中でアル-ラジは、砂のコースをラリーカーが「非常に速く」走るため、安全マージンを残すようファンに呼びかけている。 同ビデオでアル-ラジは、ステージ1でチームメイトのライオネル・ボーがカメラマン(当初はファンと思われていた)をはねて近くの病院に運ばれた事故についても言及。また、2016年に南米で開催されたラリーレイドで観客が命を落としたことにも触れた。 自身10回目のダカール参戦となるアル-ラジは、観戦者に対してより責任を持って観戦するよう訴えた。 第46回ダカールはこれまでのところ、コース上でのアクシデントが多く起きてている。アル-ラジやボーの一件のほか、センチュリーのティム&トム・コロネル組はステージ3の終盤でバイクのフィリップ・ジェンドロンとクラッシュを喫している。
Mario Galán