<藤本侑里>劇場版「ウマ娘」で主演抜てきのシンデレラガール 初めてだらけの収録を「一生忘れない」
「ソワソワしていて、台本をいただくまでは、本当かな?とちょっと疑っているところもありました。あんまり考えないようにしていましたが、ジャングルポケットは雄たけびのイメージがあるので、劇場版が本当にあるとしたら、そこだけは絶対に決めないといけない!と思い、喉を慣れさせるために、雄たけびの練習だけは、ほとんど毎日していました」
◇緒方賢一の言葉に感動
藤本さんが、アニメでメインキャラクターを演じるのは初めてで、アフレコの経験も「ほぼないに等しい」という。劇場版の収録は緊張の連続だった。
「メインキャラクターを演じる皆さんと一緒に収録できたので、皆さんのマイクの距離を見て、これぐらいかな?とまねしたり、苦労しかなかったです。声優を志す前から知っている方ばかりなので、本物だ……となったり。雲の上の存在すぎて、話しかけられなかったのですが、『大丈夫?』と声を掛けてくださったり、皆さんがすごく優しかったんです。タナベトレーナー役の緒方賢一さんが、私にアドバイスしてくれて感動しました。休憩の時、お礼を言ったら『そりゃするよ。俺のウマ(娘)だもん』と優しく言ってくださって、トレーナーさんだ!とまた感動しました。苦労することばかりでしたが、皆さんと収録できたからこそ、自分一人で台本を読んでいた時とは違うものも出すことができました」
緊張も大きかったし、苦労することも多かった。それでも、貪欲に先輩から学ぼうとした。
「皆さんの声の響きがすごいんです。学べることはどんどん学んでいこうとして、皆さんを観察していました。すごく貴重な機会でした。メイン役で初めての現場で、こんなに素晴らしい現場でお芝居させていただけて、この収録のことは一生忘れないと思います。収録風景が今も目に焼き付いています」
藤本さんが演じるジャングルポケットは「走りで最強を目指す」と豪語するやんちゃなウマ娘。荒っぽく、太い声が魅力だが、普段の藤本さんは可憐で、ギャップがある。