「今後無駄な投資は省くことができる」50台に及ぶ公用車をDXで管理 新システム導入で自治体に変化は?
幅広い業務を担う自治体には多くの公用車があり、これをいかに効率的に無駄なく使えるかはひとつの課題となっています。 これを解決するため、鳥取県内の企業がデジタル技術を組み合わせた車両管理システムを開発し、倉吉市役所も今年度から導入しました。 【写真を見る】「今後無駄な投資は省くことができる」50台に及ぶ公用車をDXで管理 新システム導入で自治体に変化は? 倉吉市役所に取り付けられた新しい車両管理システム。 並んでいる金属製の扉は車のキーを1つずつ入れるボックスになっています。 どうすればこのシステムで使う車のキーを取り出せるのでしょうか? 公用車の利用を予約した職員は、まず自分のICカードをシステムに読み取らせます。すると… 「息を吹きかけてください」 「アルコールは検出されませんでした」 アルコールチェックで安全が確認されると、キーボックスの扉が開けられるようになり、使う車のキーが取り出せます。 関わるのは使う職員だけ、別の人の手を煩わせることはありません。 車の予約のシステムとキーの管理、それに道路交通法で必要となったドライバーのアルコールチェックなどの機能を組み合わせたのがこの車両管理システム、倉吉市役所で今月から稼働しました。 倉吉市 広田一恭市長 「地元企業がこういうシステムを開発されたことも教えて頂きながら、先行事例でも大きな成果があがっているという情報もいただきましたので。」 キーボックス型のこのシステムを開発したのは、県東部でガソリンスタンドなどを展開する智頭石油。 4月からの稼働に向け、3月末には最終チェックを繰り返していました。 智頭石油 谷口俊介 新事業推進室長 「車のデータ、職員のデータ、あと予約のデータを引き継いで、4月以降に運用できるようにしていきたいなと思っています。」 智頭石油がこのシステムを開発した背景には、事業のひとつであるカーシェアリングでの実績があります。 いつでも無人で車を貸し出せるようにするため、車内にキーボックスを設ける方法を考案していて、これを応用できると思いつきました。 智頭石油 米井哲郎社長 「車に取り付けるのではなくて、建物の方に取り付けさせて頂いて、公用車を皆さんで合理的にご利用いただこうということでやっています。」