水面に桜のじゅうたん 強風で花びら一気に落ちる
長野県内各地で強い風が吹いた16日、松本市波田の安養寺ではシダレザクラの花びらが一気に落ち、近くの水面にじゅうたんのように広がった。訪れた人は、ゆらゆらと揺れる花びらにカメラを向け、満開の桜とひと味違う光景を楽しんでいた。 【写真】池に映るシダレザクダ、水面でニシキゴイと共演 日本画を思わせる美しさ
寺には約20本のシダレザクラがあり、樹齢600年ほどとされる2本は市指定の特別天然記念物。寺は水面に映る桜を楽しめるよう隣接の田んぼに水を張り、今年も連日大勢の人が訪れている。 16日午後4時までの松本の最大風速は9・3メートル。田んぼの北側には風で押し寄せられた花びらが幾重にも重なっていた。小松慈照(じしょう)住職(42)は「桜吹雪も楽しんでもらえたらいい」と話していた。