巨人・戸郷翔征は7勝目ならず 6回7安打3失点でリードを許して降板 打線は六回までゼロ行進
(セ・リーグ、巨人―ヤクルト、9回戦、21日、東京D)巨人・戸郷翔征投手(24)が自身7勝目を懸け、交流戦を終えてリーグ戦再開初戦のマウンドに上がった。この日は東京を本拠地とする両チームによる「TOKYOシリーズ」と銘打たれた一戦で、東京ドームでビジターユニホームを着用して腕を振った。 【写真】「あそこだ!」大型ビジョンに映し出すカメラに向かって笑顔で手を振る坂本と長野 「首位(の広島)と3ゲーム差開いているのでそこを詰めることが一番。(14-16日の)日本ハム戦でいい戦いができて、チームの雰囲気もだいぶ良くなってきている」とリーグ戦再開へ意気込んでいた戸郷だが、一回にいきなりヤクルト打線につかまった。 先頭の西川に初球の真っすぐを右中間へ運ばれて無死二塁。犠打で1死三塁とし、3番・長岡にカウント1-0からフォークを中前へはじき返され、試合開始からわずか3分で先制点を献上。四回には山田に左越えソロを浴びて追加点を許した。 今季自身初の開幕投手を務めた右腕は4月まで白星がつかなかったものの、以降は7戦5勝をマーク。5月24日の阪神戦(甲子園)ではノーヒットノーランも達成した。シーズン前半戦終了の区切りとなるオールスターゲームまで、この日を含め最大5試合の先発が見込まれるが、「完投数を増やすこと。区切りはちょっと意識はしますけど、通過点の2桁(勝利)はとりあえず目標に置いておきたい」と投手陣の柱として白星を積み上げる意気込みだ。 しかし、打線の援護もなく試合はヤクルトのペース。戸郷は六回にはスクイズで3点目を献上した。6回を110球、6安打3失点でマウンドを降り、7勝目はならなかった。