箱根駅伝2区区間賞の黒田朝日が青学大新記録の27分52秒02で3位 関東学生男子2部1万M
◆陸上 関東学生対校選手権第1日(9日、東京・国立競技場) 男子2部1万メートル決勝が行われ、麗沢大のデイビッド・ジュンゲヤネイヤイ(3年)が27分41秒11で優勝した。 今年1月の第100回箱根駅伝で2区区間賞を獲得し、青学大の2年ぶり7度目の優勝に大きく貢献した黒田朝日(3年)が27分52秒02で日本人トップの3位と健闘した。「狙うところは優勝でしたが、8000メートルからきつくなった。耐えるところは耐えて、3位、日本人トップを取れたことはよかったですね」と黒田朝日は冷静に話した。2021年に近藤幸太郎(現SGH)がマークした28分10秒50の青学大記録を大きく更新。「記録は意識していませんでしたが、27分台を出せたことはよかったです」と笑みを見せた。 黒田朝日は岡山・玉野光南高時代に3000メートル障害で日本高校歴代2位(当時)の8分39秒79をマーク。3000メートル障害でも確かな実力を持つが「3000メートル障害は今季限りと思っています。日本選手権(6月)には出場します。納得できるレースをして一区切りとしたい」と明かした。 青学大のエースとして、トラックシーズン終了後には駅伝に全力を尽くす。「青学大として狙うのは3大駅伝優勝です」ときっぱり話した。 男子1部の同種目より涼しい時間帯で行われたこともあり、優勝タイム、日本人トップのタイムはいずれも男子2部の方が速かった。 関東学生対校は1919年に第1回が行われ、今年が第103回。1920年に始まり、今年1月に第100回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。1部と2部は短距離などを含めた総合力で決まるため、青学大、駒大、国学院大など長距離をメインに強化している大学は2部に属している。女子はすべての学部生が1部、大学院生が2部で争い、入れ替えはない。
報知新聞社