サンタねぶた、今年も銀座に 北村麻子さん制作
東京・銀座の老舗百貨店「松屋」は4日、青森市のねぶた師北村麻子さんが手がけた「クリスマスねぶた」の展示を始めた。買い物客や観光客が行き交う師走の都心のにぎわいに花を添えた。展示は25日まで。 松屋銀座の「地域共創プロジェクト」の一環として2021年にスタート。4年目を迎えた今年のテーマは「サンタとゲーム。」。 国内有数のにぎわいを誇る銀座通りに面した店舗入り口では、ショーウインドーをはみ出す形でサンタクロースが出迎える。店内に入ると天井などに施された遊び心あふれる色とりどりの造形が目に飛び込む。松屋に通じる地下鉄通路にも、同様にかわいらしい動物やサンタが並んだ。ねぶたの数は大小38に上る。 9月から制作に入り、この日は徹夜で仕上げた北村さんは「装飾の数は例年の3倍となり、狭いショーウインドーの中での組み立ても大変だった」と苦笑しつつ、「伝統文化のねぶたと西洋のクリスマスという日本ならではのコラボレーションを、インバウンド(訪日客)の方々には楽しんでほしい」とPRした。 企画全体を統括したグラフィックデザイナー佐藤卓さんは「ねぶたはスケール感もあるし、中に光が入ってとても楽しくインパクトがある。クリスマスと一つになって新しいねぶたの世界が広がった」とべた褒めだった。