ドジャース・大谷 来年3月世界一トロフィーと日本へ凱旋 22日にはMVP発表など“賞タイム”続々
ドジャースは、4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇から一夜明けた31日(日本時間1日)、ニューヨークからロサンゼルスに戻った。球団の公式SNSは大谷翔平投手(30)が機内で優勝トロフィーを抱いて喜ぶ写真などを投稿。1日(同2日)はロサンゼルス市内で優勝パレードを開催し、本拠地ではファンを集めた祝賀イベントで歓喜を分かち合うことになった。 WS制覇から一夜明けた31日、米国はハロウィーン。ドジャース一行がニューヨークから空路、ロサンゼルスに帰ってきた。球団公式SNSは「Champ.(王者)」と投稿し、機内でワールドシリーズのトロフィーを抱いて笑みを浮かべる大谷の写真を添えた。 試合後のロサンゼルスのファンは沸きに沸き、興奮した一部のファンが暴徒化するハプニングもあった。地元メディア「ABC7」によれば、世界一に輝いた前夜から朝にかけて中心街で投てき物や花火を投げつけ、道路を占拠するなど大暴れ。引火したバスが炎上し少なくとも12人が逮捕された。ロサンゼルス到着後にドジャースタジアムに立ち寄った選手たちの車が取り囲まれ、救援左腕バンダは米メディアに世界一の感想を問われ「アメージング!」と答えたという。 ド軍は1日(日本時間2日午前3時)にロサンゼルス市内で優勝パレードを実施した後、ドジャースタジアムでファンを集めて祝賀イベントを開催予定。前回制覇した20年はコロナ禍で開催できず、88年以来36年ぶりの優勝パレードは午前11時にロサンゼルス市役所前の「グロリア・モリーナ・グランド・パーク」をスタートする予定だ。 “大谷人気”は今や全米規模で、加えて「11月1日」はWS直前に急死した球団のレジェンドOBフェルナンド・バレンズエラさん(享年63)の誕生日でもあり、多くの人出が予想される。本番前日から既に多くのエリアが封鎖され、暴動対策を含め厳戒態勢で準備が進められていた。 優勝パレード後は前人未到の「50―50」となる54本塁打、59盗塁を達成した大谷の表彰ラッシュが最大の注目。大リーグは11月中旬から表彰が始まり、大谷の3度目の満票選出が有力視されるMVPは21日(同22日)に発表予定。ハンク・アーロン賞、シルバースラッガー賞なども受賞が確実視される。 さらに大谷が投手復帰する来季は3月18、19日にカブスとの開幕シリーズが東京ドームで開催予定。10年には09年のWSでヤンキースが獲得した優勝トロフィーが都内で展示された例があり、大谷とともに“来日”する可能性もありそうだ。(柳原 直之)