3人目の正直、佐々木蔵之介“宣孝”とのラブロマンスが加速!「こんなセリフ、言われたい」|大河ドラマ「光る君へ」第24回
定子を取り返した一条天皇
そう考えると、内裏にいるのは若者ばかり、か。 体調を崩した詮子(吉田羊)を見舞った一条天皇(塩野瑛久)。定子(高畑充希)との娘が生まれたことを晴れやかな表情で報告する。そして、姫を内親王にすると宣言。その場にいた道長、行成は驚きの表情を見せる。さらに、定子を内裏に呼び戻す、とも。娘の顔も見ず、中宮にも会わずに、このまま生き続けることはできない。ある意味、さまざまなものを賭けた「ワガママ」だったのかもしれない。 トップがそれでは示しがつかないのでは……? と思わなくもない。 でも、一条天皇は大人の欲で幼いころにその地位に就き、大人の勝手で中宮を決められた。いや、当時の結婚を考えると当たり前なのかもしれないけれども。いつの間に、心の拠り所となっていた定子が、また自分の思いとは関係のないところで引き離されることになった。 大人になった一条天皇が自分の力で定子をそばに取り戻したい、と考えても不思議ではない。 ただ、周りからの反発を考えると定子をあっさりと内裏に戻すわけにはいかない。道長と行成(渡辺大知)は知恵を出し合い、定子は職御曹司に入ることに。定子が職御曹司に入ると、一条天皇は政務もおざなりで通うようになる。離れていた時間を埋めようとするかのようだが……。 道長の頭が痛くなりそうだ。道長なんて、一番会いたい女性は越前にいるし、その上、自分が知らないうちに結婚が決まりそうだというのに。
まひろの決意
まひろは宣孝の妻となることを決意。越前巡察の旅から帰ってきた父・為時(岸谷五朗)に報告をすると、為時は仰天。その拍子に腰を痛めてしまう。それほど驚きの事実だったということだろう。当然、為時は結婚に少しばかり難色を示す。宣孝はいまだに女にマメ、というのが気になるようだ。 そんな為時にまひろは語る。 「思えば道長様とは向かい合いすぎて求め合いすぎて苦しゅうございました」 「愛おしすぎると、嫉妬もしてしまいます」 宣孝ならそれもなく、楽に暮らせる。 「誰かの妻になることを、大真面目に考えないほうが良いのではとこのごろ思うのです」 そんな娘の言葉を聞く為時の気持ちはいかに。 たしかに、以前のまひろはとても真面目に考えていた。道長に迫られたときも、だ。それはそれでとても素敵なことだけれど、ここで「ありのままのお前を受け入れる」という宣孝に自分をゆだねるのは悪いことでもなさそうだ。 <文/ふくだりょうこ> 【ふくだりょうこ】 大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ
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