広瀬すず、名作ドラマへの出演に「4姉妹の末っ子を2回もやると思わず…飛び込んじゃいました」
俳優の宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが12月2日、都内で行われた「阿修羅のごとく」(2025年1月9日[木]よりNetflixにて世界独占配信)の完成報告会に、八木康夫プロデューサーとともに登壇した。 【写真】宮沢りえが艶やかな着物姿を披露 ■宮沢りえ、配信を迎える心境は「怖いような、うれしいような、楽しみのような」 数々の名作ドラマを執筆した脚本家・向田邦子氏の最高傑作として名高いドラマシリーズ「阿修羅のごとく」(1979~1980年、NHK総合)が、かつて新人時代に向田氏とともに仕事をした八木プロデューサーが企画し、向田氏を最も尊敬し一番影響を受けたと繰り返し語ってきた是枝裕和の監督・脚色によりリメーク。宮沢、尾野、蒼井、広瀬が物語の中心となる個性豊かな四姉妹を演じ、現代版ホームドラマとしてふさわしい、新たな「阿修羅のごとく」が誕生する。 生け花を教える長女・綱子を演じた宮沢は、艶やかな着物姿で登場。「去年の12月に撮影が終わったんですけども、4カ月という濃厚な日々がやっと作品になって皆さまの元にお届けできることに、すごく楽しみな気持ちと、元々『阿修羅のごとく』を好きでいらっしゃる方たちの感想が怖いような、うれしいような、楽しみのような、そんな気持ちです」と、1カ月後に配信を迎える心境を吐露。 専業主婦の次女・巻子役の尾野は「なんだか自分で言うのもなんですが、最高です。最高のものができたと思っております。胸を張って皆さんに『見て!』って言ってもらえる作品ができました」と作品に自信を見せる。 ■蒼井優、寂しすぎて「最終話だけNetflixの配信で」 図書館で司書として働く三女・滝子を演じた蒼井は「本当に撮影が楽しすぎて、ずっと続けばいいのにというぐらい夢中に撮影していました。出来上がりを頂いたんですけれども、全部見てしまうのがこんなに寂しいことってあるのかなと。まだ夢の中にいたい気分で、実は最終話だけまだ(見ていなくて)、Netflixで配信されるタイミングで完成を受け入れようと思って。最終話だけ皆さまと同じタイミングで見ることを楽しみにいたします」と明かした。 すると、ウエイトレスの四女・咲子役の広瀬は「本当に本当にこんな現場っていいのかなって思うほど、本当に楽しくて。私は一気に全部見たんです(笑)」と蒼井に視線を送り苦笑。「待ちきれなくて、逆に配信されてない今、なんか離れていっちゃうのも寂しいなと思うほど、とてもいとおしく宝物な作品になりました」と作品への思いを語った。 ■尾野真千子、オファーは「恐怖でした」 また、オファーが来たとの心境や名作ドラマのリメークに挑むことへの思いなどを語る場面も。 宮沢は「昔、久世光彦監督の向田先生のシリーズがありまして、私は2作品に参加させていただいたんですけども、そのシリーズの常連である大先輩たちと本当に緊張しながら、でもとっても刺激の多い撮影で。やっぱりその時に向田先生のせりふを言うことの豊かさとか怖さとかを感じまして、それから向田邦子さんのとりこになってしまって、向田邦子先生のインテリジェンスな生き方に憧れていたんですね。なので、今回お話を頂いた時は、まず向田邦子先生の本だと。『阿修羅のごとく』は今までの作品を見させていただいていますし、緊張感もありましたけど、今日そろっているこの4人姉妹以外のキャスティングも本当に素晴らしくて。八木さんのエネルギーで全てが実現したっていうところがやっぱすごいなと思います」と、まだ解禁されていない共演者についても言及。 尾野は「お話を頂いた時は、恐怖でした。『阿修羅のごとく』をリメーク。私たちの大先輩方が本当にみんな知っていて、誰に『阿修羅のごとく』って言っても、『ああ、向田邦子でしょ』ってみんな知っているものを、『私出るの?』って本当に恐怖でしかなかったですし、すぐにやりますって言っていいのかすらもちょっと迷ったぐらい戸惑った、それが第一印象です」と語る。 ■尾野真千子&蒼井優はオファーに悩むも広瀬すずは「“すぐやりたい!”って(笑)」 蒼井も「私も元々NHKで放送されていた『阿修羅のごとく』が大好きで、何度も何度も見ていた作品だったので、もう『阿修羅のごとく』って聞いただけで、まさかっていう感じで。キャストを聞いて、『え、なんで?』『そんな中にいいんですか?』って思って。でも、どうしてもやりたくて、『ぜひ』ってお返事しました」と、名作出演への心境を明かした。 すると、広瀬は「私は、昔のドラマの『阿修羅のごとく』を正直知らなくて、でもそういったドラマがあってっていうのを聞いて、そこからこのキャスト、お姉ちゃんたちを聞いて、もちろんそんなって気持ちありつつも、こんなすごいチャンスないからと思って“すぐやりたい!”ってなりました(笑)」と、姉たちとは真逆の、末っ子らしいコメント。 「なんか、もうバカな顔して飛び込みたいなっていうか、こんな経験(できることは)絶対ないと思って。そして、是枝さんの作品でデビュー当初ご一緒した時も、4姉妹の末っ子をやらせていただいたので(映画『海街diary』)、4姉妹の末っ子を2回もやると思わず、そして是枝さんっていうの自分の中で“わっ”って思うものがあり飛び込んじゃいました」と、オファーを受けた時の心境を明かしていた。 ■「阿修羅のごとく」あらすじ ある冬の日、竹沢家の四姉妹が久しぶりに集まった。生け花を教える長女・綱子(宮沢りえ)、専業主婦の次女・巻子(尾野真千子)、図書館で司書として働く三女・滝子(蒼井優)、そしてウエイトレスの四女・咲子(広瀬すず)。 滝子の話では、母・ふじと暮らす老齢の父・恒太郎には愛人と子どもがいるという。信じられないとは思いつつ、母の耳には入れないことを誓い合う4人。しかし、この騒ぎをきっかけに、女性たちの日常に潜むさまざまな葛藤や秘密が明るみに出る。