福永壮志の監督作「アイヌプリ」公開、アイヌの家族を追ったドキュメンタリー
「山女」の福永壮志が監督を務めたドキュメンタリー映画「アイヌプリ」が、12月14日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。また本作が第29回釜山国際映画祭のワイド・アングル部門ドキュメンタリー・コンペティションに正式出品されることもわかった。 【画像】第29回釜山国際映画祭に正式出品された「アイヌプリ」場面写真はこちら 伝統的な鮭漁・マレプ漁をはじめとしたアイヌ文化を継承し、日常の中で“アイヌプリ”(アイヌ式)を実践する人々を追った本作。北海道・白糠町で生きるアイヌの家族が、祖先から続く鮭漁の技法や文化、信仰を次世代に伝えていく姿が映し出される。 福永は「主人公のシゲさんとは、長編二作目の『アイヌモシリ』制作中に出会いました。誰もいない暗闇の川の中で、夢中でマレプ漁をするシゲさんとその友人達の姿がとても印象的で、いつか映像に収めたいと思ったのがこの映画の始まりです」とコメントした。 ※マレプ漁の「プ」は小文字が正式表記 ※「アイヌモシリ」の「リ」は小文字が正式表記 ■ 福永壮志 コメント 主人公のシゲさんとは、長編二作目の「アイヌモシリ」制作中に出会いました。誰もいない暗闇の川の中で、夢中でマレプ漁をするシゲさんとその友人達の姿がとても印象的で、いつか映像に収めたいと思ったのがこの映画の始まりです。2019年から少しずつ、シゲさんとその家族、友達の日常を撮影させてもらいました。人間味溢れる彼らの貴重な記録がこれから多くの人に届くことを願います。 (c)2024 Takeshi Fukunaga/AINU PURI Production Committee