大谷翔平、9回の第5打席は二ゴロ 5年ぶり自身2度目のサイクル安打に「三塁打」足りず
◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(14日・米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク) 【動画】大谷翔平、リーグトップ再浮上の今季12号! ドジャース・大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)、敵地ジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。エンゼルス時代の19年以来、自身2度目のサイクル安打にリーチをかけて迎えた6点リードの9回無死二塁の第5打席は二ゴロに倒れ、達成とはならなかった。 初回1死の第1打席は左飛に倒れたが、4回先頭の第2打席。初球の88・7マイル(約143キロ)スライダーを完璧に捉えた。自身6試合ぶりの12号先制ソロは右中間への一番深い方向で、飛距離446フィート(約136メートル)。打球速度113・4マイル(約182・5キロ)、打球角度29度。右翼場外の海の上ではボート5隻が待ち構えていたが、「スプラッシュヒット」にはわずかに及ばず、球場内の通路に着弾した。ジャイアンツの本拠地オラクルパークでは初のアーチ。日本人選手最多記録をさらに更新する25球場目(現在の各球団本拠地では23球場目)のホームランとなった。 勢いは止まらない。5回無死一塁の第3打席で中前打を放ち、2戦連続のマルチ安打とすると、7回無死三塁の第4打席で左翼線へ適時二塁打。今季7度目の3安打猛打賞とし、サイクル安打まで残りは三塁打だけとなっていた。 大谷は12日(同13日)の敵地パドレス戦を腰の張りで欠場。しかし、わずか休養1試合で復帰すると、13日(同14日)の敵地ジャイアンツ戦では初回の第1打席の初球を右前打。打球速度106マイル(約170・5キロ)の痛烈な打球で回復ぶりを示した。2点を追う5回2死三塁では二塁へ適時内野安打。出場2試合ぶりとなるマルチ安打で打点も挙げ、チームの逆転勝ちに大きく貢献した。ロバーツ監督は「もう驚かないね。彼は誰よりも足が速い。誰よりも打球に勢いがある。翔平にできないことは何もないよ。いろんなやり方で相手をやっつける」と賛辞の言葉を並べていた。
報知新聞社