ゴルフのベストスコア「79」坪井智哉 苦手なパター&グリーンまわりを克服!? 丸山茂樹プロのアドバイスとは?
◆苦手だったパターを克服!?
丸山:得意なクラブと苦手なクラブってあると思うんだけど、自分のなかで、パフォーマンスはこれだってゴルフで大事にしているのは? 坪井:僕はパターです。パターが下手だったので、いろいろと研究したり練習したりしているうちに徐々にマシになってきて、パターでスコアが縮んだときの感動というか。 丸山:なるほど。 坪井:あんなに下手だったのに、っていうのが、最近の楽しみでもあります。 丸山:盲点なんだよね。みんな意外とドライバーとかギアにこだわってショットのほうにいくんだけど、意外とグリーンまわりでスコアが出ないよね。 坪井:そうなんですよ。 丸山:グリーンまわりを上手くなるには、まず3パットしないことと、アプローチの危機管理能力だよね。“これは難しい”と思ったら、最低限のところでポッと(グリーンに)乗せておいて、パターを2パットでいってスコアも最小限のところで我慢して乗り越えるというところがゴルフのマネジメントだから。 坪井:はい。 丸山:そこが盲点の人が多いかなと思うよね。無理してピンを狙わなくても、グリーンに乗せておけばとりあえず2パットで。“カーン!”と打って行ったり来たりするのがなくなることによってスコアもメイクできるというね。そこに気づけたというのが、(ベストスコア)70台が出た証拠だよね。パターは大事だもんね。 坪井:本当にパターがひどかったんですよ。3パットばかりだったので。 丸山:それは距離感が下手だったの? 坪井:距離感ですね。 丸山:なるほどね。でも、(野球で)遠いところから投げて“パン!”ってミットに入るのと同じじゃない? 坪井:皆さん、そう言うんですけどね。 丸山:同じ力で打てることが一番大事。要はアドレスしてバックスイングからフォロースルーまでのところの間に、インパクトのところにギュッと力が入ったり緩んだりしないことが大事。しっかりとした距離感、まず自分が心地良いバックスイングと心地良いフォロースルーで、どのぐらいその日の練習グリーンに飛ぶのかをチェックすると、1日の流れが掴めるかな。決まりごとがないと。だって、「3ヤードのパターを打ちたいんですけど、どのぐらいで打つんですか?」って聞かれても答えられないでしょう? 坪井:あぁ~。 丸山:よくアプローチでも「バンカーショットってどんなフィーリングですか?」って。この間、プロゴルファーの大先輩・倉本昌弘さんが「大体、バンカーは、見た目で10ヤードだったら、その×3倍から4倍振るんですよ」と。それを聞いて“いい言葉だな”って。それから(そのアドバイスを)しょっちゅう使っているよ。 坪井:どういうことですか? 丸山:要は、10ヤードのところだと10ヤードぐらいしか打たないバンカーショットをするから、どうしても飛ばなかったりするじゃない? 坪井:はい。 丸山:(バンカーショットは)砂を爆発させなきゃならないから、それなりのスイングスピードとパワーが必要になってくる。ってことは、(実際のピンまでの距離は)10ヤードなんだけど、自分のなかでは30~40ヤードのアプローチを打つぐらいの感じで振っていくと距離感があってきますよと。あとは、(強めに振るのが)怖ければ、フェース(クラブの先についているヘッド部分のボールと接する面)をどんどん開いていったり、フェースを閉じるんだったら×3倍ぐらい、開くんだったら×5倍ぐらい、あとは自分でアレンジしていかないと。 坪井:なるほど。 丸山:(倉本昌弘さんの言葉に)さすがだなと思って、大先輩の言葉をちょっといただいて。自分が言ったようには言わないですよ。ちゃんと「倉本さんが言っていた」って(笑)。 坪井:何となくイメ―ジは湧きますよね。 丸山:言葉って大事だね。 (TOKYO FM「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」2024年3月23日(土)放送より)