向井理、ホラー演劇の傑作に挑戦 2人芝居にプレッシャーも共演の勝村政信とは『共通の趣味もあり共演本数以上に仲良い』と信頼を寄せる
向井理、勝村政信の2人芝居、舞台『ウーマン・イン・ブラック』が6月9日よりPARCO劇場にて上演される。 【写真】シックなスーツに身を包んだ向井理&勝村政信 英国発ゴシック・ホラーの決定版『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』は女流作家スーザン・ヒルの同名小説をもとに、スティーブン・マラトレットの脚色、ロビン・ハーフォードの演出で1987年に舞台化された。日本では1992年にPARCO劇場で斎藤晴彦、萩原流行によって上演されて以降、繰り返し上演が続けられてきた。オリジナル演出家のもと、ドラマ『パリピ孔明』など話題作への出演が続く向井理、初演から出演していた斎藤晴彦からのバトンを9年前に受け取った勝村政信のタッグで日本8度目の上演に挑む。 昨年から続けての舞台出演となる向井は「2人芝居ということでプレッシャーを感じていますが、あまり意識しすぎず楽しんで演じたいと思っています。勝村さんとは共通の趣味もあり共演本数以上に仲良くさせていただいています。何でも相談でき、何でも受け止めてくださる方なので稽古も楽しく重ねていけると思います」とコメント。PARCO劇場リニューアル後初の本作上演ということで「文化を発信し続ける街、PARCO劇場で上演されることにも意義を感じています。劇中劇という形式なので、お客さまは観客であり出演者でもあります。その境目を感じないような瞬間がたくさんありますので、ぜひ一体感を楽しんでいただきたいです。劇場でお待ちしております」と続けた。 2度目の本作出演となる勝村は「演劇界の宝とも言える戯曲が再演されることになりました。日本でもたくさんの方がこの作品に関わり、バトンをつないで来ました。幸運にもそのバトンを今回、向井理さんと僕が受け継ぐことになりました」と作品の歴史を噛み締めつつ「この芝居は世界一恐ろしい舞台でありながら、とても楽しい舞台です。世界でも類を見ないロングランを続けた作品です。演出のロビンさんの、大胆で緻密な魔法を、皆さま、ぜひ劇場に足を運んで目撃してください。生涯忘れることができなくなるでしょう」と呼びかけている。 物語の舞台は、ヴィクトリア様式の小さな劇場。舞台には特別な装置やセットはなく、ガランとしている。そこへ中年の弁護士キップスと若い俳優が相次いで現われる。キップスには青年時代、家族や友人にも告白できないような呪われた体験があった。以来、その記憶のために悪夢に悩まされ、安らぎのない日々を送っていたのだ。悩みぬいた末、キップスはこの忌まわしい記憶を家族に打ち明けようとする。あの怪奇な出来事を劇場で語ることによって悪魔祓いに変え、呪縛から解放されようというのだ。その手助けに、若い俳優を雇ったのだった。キップスの告白はひどく長い。そのため、俳優が“若き日のキップス”を、“キップスが出会った人々”をキップスが演じるという上演の形が、俳優から提案される。そして舞台上で「芝居」が始まる。キップスの記憶が再現されるにつれ、劇場でも奇妙な変化が起きていくのだった。 ■公演情報 PARCO PRODUCE『ウーマン・イン・ブラック』 出演:向井理、勝村政信 原作:スーザン・ヒル 脚色:スティーブン・マラトレット 翻訳:小田島恒志 演出:ロビン・ハーフォード、 アントニー・イーデン 東京公演:2024年6月9日~30日 PARCO 劇場 大阪・北九州・愛知公演予定あり