「6歳で両親が離婚」学費のために役者を続けた杉田かおるの幼少期「子役は大成しないと言われても」
習いごととして始めたことが、職業にまでなる。自分のためというより家族のために続ける。芸歴54年のキャリアを持つ杉田かおるさん(59)は、そうして役者になっていきます。だからこそ、いろいろ思われることがあっても、彼女の芯は太くて強いのです。(全5回中の1回) 【画像】13歳の「正統派」美少女っぷり!清楚にほほ笑む杉田さん ほか (全21枚)
■「引っ込み思案を直そうと」児童劇団に入団し ── 杉田さんは子役のころから活躍されています。子役になったきっかけを教えてください。 杉田さん:幼稚園のころはとても引っ込み思案で、人前に出るのが苦手でした。たまたま家の近くに「劇団若草」という児童劇団があり、入団することにしました。当時の児童劇団は芸能界をめざすというよりも、あいさつなどの礼儀も教えてもらい、発声や踊りの練習もできる習いごと感覚だったんです。
児童劇団に入ってレッスンを重ね、半年くらいするとテレビやCMのオーディションを受けるようになりました。でも、私は前歯の乳歯が取れていたせいもあるのか、映像のオーディションは全部落ちてしまいました。 ただ、声には特徴があるということで、CMのナレーションなどに採用されました。いま考えれば声優としての道もあったのかもしれません。 映像作品に出演できても、エキストラばかり。主役の後ろで、滑り台で遊ぶ子ども役を演じたときはなかなかOKが出なくて…。パンツが破れてお尻が痛くなったのを覚えています。
そのころはあんまり子役の活動を楽しいと思っていませんでした。でも、母が撮影現場に行って、いろんなスターさんに会えるのを楽しみにしていたんです。 オーディションに落ちると、落ちた子のお母さんたちが集まり、レストランで「また落ちたわね~」と残念会を開いて盛り上がっていました。その間、子どもたちにはパフェなどを食べさせてくれて、それも楽しみでした。
■「言い方が違うよ」3歳の妹から演技にダメだしされ ── オーディションに落ち続けていたとのことですが、転機はありましたか?