農水省、鳥インフル感染拡大警戒 4季連続の発生、衛生対策徹底を
昨季猛威を振るった高病原性鳥インフルエンザは今年11月、佐賀県鹿島市の養鶏場で今季初めての感染が確認された。国内では野鳥の感染が相次いでおり、農場での感染拡大につながる恐れがある。農林水産省は「全国どこで発生してもおかしくない状況」と警戒を強め、衛生対策やウイルスの侵入防止策の徹底を呼びかけている。 今季の感染確認により、2004年に79年ぶりに発生が確認されて以降、初めて4季連続の発生となった。 昨季(昨年10月~今年4月)の殺処分対象は過去最多となる約1771万羽に上った。発生した場所の多くが採卵鶏農場で、鶏卵の供給が減少し、価格の高騰を招いた。