シリア難民、来年前半に100万人帰還へ 国連機関が予想
Emma Farge [ジュネーブ 17日 ロイター] - 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、来年1─6月に約100万人のシリア難民が帰国するとの見通しを示した。 シリアのアサド政権崩壊を受け、13年にわたる内戦で他国に逃れた数百万人の難民の一部が帰還するとの見方が高まっている。 UNHCRのイムセイス中東・北アフリカ局長は、政権崩壊直後に数千人がシリアから逃れる一方、トルコやレバノン、ヨルダンなどから数千人が帰国したと指摘。国外に逃れた人には旧政権関係者や、新たな暫定政権下での立場について懸念を抱く宗教的少数派が含まれる可能性があるとした。 また、シリア難民が自国に帰還するか検討する間、受け入れ国は忍耐強くあるべきで、帰国を強制しないことが重要だと強調した。 一部の国がシリア難民の申請受け付けを凍結したことについては「シリアの安全性や安定性について判断するのは極めて時期尚早だ」と述べた。