『光る君へ』道長は賢子が自分の子だと気づいていたのか? 柄本佑「僕本人としては…」
『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)。24日に放送された第45回「はばたき」では、柄本佑演じる藤原道長が出家するシーンが描かれた。また、まひろ/紫式部(吉高由里子)が道長に、娘・賢子(南沙良)が道長の子であることを伝えるシーンも登場した。柄本にインタビューし、それまで道長が賢子のことをどう思っていると解釈していたのか聞いた。 【写真】和装姿が美しい吉高由里子や南沙良、丸刈り姿の柄本佑など(全13枚)
まひろから賢子の父親だと告げられる前に、道長は自分の子だと気づいていたのか。柄本は「気づくだろうと思ったり、匂ったりすることがあるのかなと思っていたんですけど、演出の中島(由貴)さんは『道長は気づかないよ』と言っていたので、気づいてなかったです」と打ち明けた。 中島氏の演出もあり、撮影では自分の子だと全く気付いていないという意識で演じたものの、「音楽であったりアングルであったり編集とかでそこらへんは変えられるので、放送を見たらそこまで気づいていない感じでもないな」と感じたという。 「撮影の時は気づいてないと言っていたけど、さすがに気づいてないとバカすぎるということで、そうされたのかもしれないですし、あとは受け取る側がどう受け取るか」と言い、「僕本人としては、『道長は気づかないよ』と言われたので、気づかずにやっています」と説明した。 また、「45回で(賢子が自分の子供だと)言われて気づくけど、そのあとまひろに『行かないでくれ』と言うので、とにかくまひろなんですよね」と、賢子が自分の子供であろうが、道長の頭の中はまひろでいっぱいなのだと話した。 さらに、道長のまひろへの思いについて「今思うと、道長さんは本当に、“対まひろか、その他大勢”になっていましたね。(脚本の)大石(静)先生の台本にも『道長はまひろとのことになると周りのことが見えなくなる』というト書きが書かれていて。“対まひろか、その他大勢”ということを心がけてはないですが、自然とそうなっていました」と説明。 用事があるという理由でまひろの元をたびたび訪れていた道長だが、顔を見たいというだけで訪れることも。「だいぶ支えてられていますね。いてくれるだけでかなり心強いんだと思います。そばで感じられるだけで」と、道長にとってまひろがいかに大切な存在か語っていた。 ■柄本佑 東京都出身。2003年、映画『美しい夏キリシマ』の主人公役で映画デビュー。2018年に主演した『きみの鳥はうたえる』などが評価され、キネマ旬報ベスト・テン最優秀主演男優賞、毎日映画コンクール最優秀男優主演賞などを受賞。近年の主な出演作は、ドラマ『知らなくていいコト』(20)、『天国と地獄~サイコな2人~』(21)、『ドクターホワイト』『空白を満たしなさい』『初恋の悪魔』(22)、映画『火口のふたり』(19)、『痛くない死に方』『心の傷を癒すということ』(21)、『殺すな』『ハケンアニメ!』(22)、『シン・仮面ライダー』『花腐し』(23)など。 (C)NHK
酒井青子