山頂付近が雪化粧した八甲田の大岳。紅葉とのコントラストがくっきりと見える＝20日午前8時15分ごろ、青森市の酸ケ湯温泉付近（酸ケ湯温泉・高田さん提供）

　冬型の気圧配置となった20日の青森県内は朝方に冷え込み、青森地方気象台は同日午前、八甲田山系の初冠雪を観測した。大岳は山頂付近がうっすらと雪化粧し、登山者ら観光客が紅葉とのコントラストを楽しんだ。同気象台によると県内5観測地点で今季最低気温となった。青森市の酸ケ湯は午前4時15分に0度を観測した。 　弘前市から酸ケ湯温泉へ出勤途中、山頂の雪化粧に気がついたという同温泉営業チーム主任の高田新太郎さん（35）は、城ケ倉大橋付近で山の上が白くなっているのを確認したという。出勤後の午前8時過ぎに大岳の雪化粧を写真に収めた。「登山に出発する人が上を見上げて『白くなっているな』と話していた。紅葉の季節が終わるときれいな雪景色になる。またこれから長い冬が始まるなと感じた」と語った。 　今季最低気温となったのはほかに休屋3.3度、六ケ所6.9度、大間7.6度、深浦8.2度。