草笛光子が作家・佐藤愛子演じる「九十歳。何がめでたい」に唐沢寿明ら 特報、メインキャスト、ティザービジュアル発表
草笛光子主演で佐藤愛子氏の同名ベストセラーエッセイ集を前田哲監督が映画化する「九十歳。何がめでたい」の特報映像、メインキャスト、ティザービジュアルが披露された。 【動画】『九十歳。何がめでたい』特報 数々の文学賞を受賞してきた佐藤愛子が、作家生活を引退して来客もなくなり鬱々と過ごしていたところに、冴えない中年の編集者・吉川がエッセイの依頼を持ち込む。ヤケクソで始めた連載は「いちいちうるせえ!」と世の中への怒りを赤裸々に書いたエッセイが意図せず大反響を呼び、愛子の人生は90歳にして大きく変わっていく。 このほど公開された特報映像は、連載を依頼する編集者・吉川に対し「書けない、書かない、書きたくない!」と断固拒否する愛子と、なんとしても企画を成功させたい編集者・吉川のお互い一歩も譲らない”頑固者”同士の攻防が繰り広げられるコミカルな場面を紹介する。 メインキャストには、愛子の連載を担当する編集者・吉川真也役に唐沢寿明、愛子の娘・杉山響子役に真矢ミキ、愛子の孫・杉山桃子役に藤間爽子、吉川の妻・麻里子役に木村多江、吉川の娘・美優役に中島瑠菜といった豪華俳優陣が集結し、特報映像の中でもその姿を確認できる。映画は6月21日全国公開。 ▼メインキャスト陣コメント ■唐沢寿明(吉川真也 役) 草笛光子さんが主演を務められるということで、何か自分にできる事はないかと思い、出演を決めました。 この物語のモデルになった佐藤愛子先生は、はっきりものを言う方なのだろうと思います。 体裁を気にすることが多いこの世の中だからこそ、先生のような方が支持されるのではないでしょうか。 そして佐藤先生役を草笛さんが、非常にチャーミング且つエネルギッシュに演じられています。 その姿をぜひ劇場で、目に焼き付けてください。 ■藤間爽子(杉山桃子 役) 映画『九十歳。何がめでたい』を皆さんに観て頂ける日が近づいてまいりました! まだかまだかと、何よりもこの映画の公開を私自身が1番楽しみに待ちわびています。 私は佐藤愛子先生の孫、桃子として出演させて頂きました。 草笛さんの優しい眼差し、佇まい。そばに居るだけで、本当のおばあちゃんのそばにいるような温かい気持ちになり、カメラが回っているのに”演じる”ということを忘れる瞬間が何度もありました。 おばあちゃん、お母さん、そして孫。女3人の妙にリアルな距離感、関係性には、是非、笑って頂けたら嬉しいです。 暗いことが続くこのご時世…気持ちが沈むことも多いですが、この映画を観て、私のおばあちゃんから元気を貰ってください! ■中島瑠菜(吉川美優 役) 今回この作品に携わることができたこと、とても嬉しかったです。 初めは吉川美優をどう演じていくか不安でいっぱいでしたが、リハーサルの時、前田監督に「感じたことをそのまま出していけばいい」と言っていただけて、安心して撮影に挑むことができました。 美優を生きるために約2カ月間、モダンダンスを猛練習しました。 実はダンス経験はあまり無かったのですが、たくさんの方に支えていただき撮影を終えることができ、感謝でいっぱいです。 美優として、一歩前に進めて成長できたことが本当に幸せでした! 是非ダンスシーンも注目して観てもらえたら嬉しいです。 ■木村多江(吉川麻里子 役) 以前草笛さんとご一緒したのはずいぶん前ですが、打ち上げで草笛さんが踊っていらして、私もこんな風に歳を重ねたい、と憧れの眼差しで眺めていたのを思い出します。ですから、今回のオファーはとても嬉しくて。ご一緒した草笛さんは変わらずきらきらして、ユーモアがあって可愛らしくて、カッコいい。この映画にはそんな草笛光子さんの魅力がいっぱい詰まってるんじゃないでしょうか。そして前田哲監督の映画はいつも楽しく人を元気にしてくださるので、今からわくわくしています。この作品が、私を含め、みなさんの背中を押して明日への一歩となる日を楽しみに待っています。 ■真矢ミキ(杉山響子 役) 歯に衣着せぬ物言いは今や、この令和の宝と思えてならない佐藤愛子さん。そのお嬢様、杉山響子さんの役が私に。 愛子さんを母にもつ響子さんは、そのDNAをしっかりと受け継がれた方なのか? それともひっそりと控えながら長く支えられてきたのか? はたまた母娘の攻防が日々繰り広げられているのか? 兎に角美しき武士に(私のイメージでものを言わせて頂いております)育てられた響子さんに、そして佐藤家に想像が膨らんでは悩み、膨らんではしぼみの繰り返しでした。 そんな中、愛子さんの実のお孫さん、桃子さんが撮影現場にお顔を出してくださり、響子さんの著書とお手紙を私にプレゼントしてくださいました。内容は響子さんと私の秘密ですが、それはそれは温かくユーモアあふれ、お人柄が一瞬で見えるようでした。感謝。 こちらの草笛母も、それはそれは素敵です。そしてやはり美しき武士なのです。お楽しみください。