人生最後の上がりバイクにしてもいい! カワサキの大型ネイキッドモデル『Z900RS』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~
では、またがってみよう!
シート高800mmは、わたしの身長(158cm)で両足のつま先が着く感じ。車重215kgでタンク容量はたくさん入る17Lなのだけど、タンクが大きいとそれだけで大型の貫禄を感じるね。
全体的に中心にキュッと詰まっているバランス感で、またがった上からバイクを眺めると、シートからハンドルにかけてフワッと横に膨らんでいるので、コロコロッとしたかわいい印象を持ったよ。大型車両は扱いやすさと取り回しの良さなど非力な女性は特に気になるところだけど、スタンドを払わないままでも、わたしの筋力で車体を片足で起こせたから最初の課題はクリアだね。
では、走っていこう!
エンジン始動すると、マフラー音は中低音が響いた。うるさい感じはなくて、爽やかな良いサウンドが聴けたよ。アクセルを捻ると、その後の音の引っ張られる余韻がないまま「ブォンッ」と鳴るんだ。巷では"漢カワサキ"なんて聞くけど、この4発のサウンドを聴いたら"硬派"って言葉が浮かんで何故だか納得してしまった。これがノーマルマフラーだなんて贅沢だね!
低速からスピードを上げていくと車体の重さを感じずハンドル操作も軽くてすぐに体に馴染んでくれる。ハンドルの幅広さが左右に切り返ししやすくしてくれているんだね。上体がほんの少し前のめりくらいで留まってくれるから、腕、肩、首に負荷も少なく、路面からの振動も少なくシートでお尻も痛くなりにくい弾力だったからいつまでも乗っていられそうな気がした。 RSは足回りが強いんだけど、レーシングバイクでは当たり前に付いている、剛性の高い倒立フォークとラジアルマウントキャリパーを採用しているんだ。 ここでちょっとみんなに聞きたいんだけど、ラジアルマウントキャリパーってどんなものか知ってる? わたしの勉強も兼ねて説明するとね、ブレーキパッドを押し付ける動作を担うキャリパーの種類によって、そのバイクのコントロール性能が変わってくるんだよね。