湘南乃海が名古屋場所でのリベンジへ闘志 「やっぱり悔しい。次は自分がという気持ち」…夏場所は優勝争いも届かず
大相撲の幕内・湘南乃海(高田川)が10日、優勝に届かなかった夏場所の悔しさを糧に、名古屋場所(7月14日初日・ドルフィンズアリーナ)でのさらなる飛躍を誓った。この日は東京・江東区の部屋で稽古し、申し合い稽古などで汗を流した。 夏場所では11日目終えて単独トップに立つなど、優勝争いに割って入った。しかし、12日目からは4連敗で、2学年下の大の里(二所ノ関)に優勝を許した。「自分より年下で最近入ってきた力士に優勝されてしまっているので、やっぱり悔しい。次は自分がという気持ちで稽古をやっています」と闘志を燃やした。 夏場所は日体大出身の大の里、春場所は日大出身の尊富士(伊勢ケ浜)と、学生相撲を経験した力士の活躍が際立っている。一方の湘南乃海は中学卒業をして、14年3月場所に初土俵のたたきあげだ。「(学生出身とたたきあげについては)普段思うこともありますけど、そういうのを思って土俵立ってしまったら、やっぱり平常心じゃなくなっている。そこは関係なしに、悔しい気持ちを思い出しながら稽古に励んでいます」と語った。 来場所はさらに番付が上がることが予想され、力のある相手との対戦が続く。「今の段階では立ち合いの前に出る圧力しか考えてないです。前に出ながらの左四つが理想ですけど、やっぱりどうしても楽をしてしまう自分がいるし、前に出れないで引いてしまうことがあるので、もっと強くなりたいです」と、理想の形に磨きをかけながら日々稽古に励む。
報知新聞社