【70㎡以下の家で素敵に暮らす】玄関はあえて広く、狭い個室はバルコニー直結に…編集者 竹村真奈さんの家
間取りとレイアウトの工夫で、面積以上の快適さ! 70㎡以下の「小さい家」で広々暮らす
広さよりも環境や立地を優先し、狭い面積でも自分たちらしく、ストレスフリーに暮らす人が増えています。 間取りや動線、視覚の効果、収納など、〝小さい家〞に詰まった工夫は、どんな暮らしにも役立つヒントがいっぱいです。
「小さい家」にはメリットがいっぱい!
動線がよい: リビングから個室、洗面所から寝室など、最短距離でアクセスしやすいので、効率よく家事を進めやすい環境! 家族のコミュニケーションが取りやすい: どの部屋にいても家族の気配を感じられるため、家族の体調や心境の変化などを、こまやかに把握できる。 掃除しやすい: 家の隅々まで目が行き届き、拭く&掃く面積が小さい分、掃除にかける労力も時間も、最小限で完結。 光熱費が抑えられる: 限られた空間なので空気が循環しやすく、冷暖房費が比較的セーブしやすい。部屋が少ない分、冷暖房家電の数も抑えられる。
70㎡ 3階建て:ぱっと目に映る“フォーカルポイント”に大きなアートや植物を飾って開放的に
「え、15坪? やってもうたな」 夫婦ともにフリーランスとして働く竹村真奈さんは、娘さんの小学校入学に合わせ、都心の小さな土地を購入。家族3人は納得していたものの、ご両親から冒頭のセリフを聞いたときは、ひどく落ち込んだと言います。 「でも、その言葉も起爆剤になって、小さい家だからこそ住みやすく、自分たちらしい家をつくろうじゃないかと、メラメラ燃えましたね(笑)」(竹村真奈さん) さて間取りはどうしよう。最初に考えたのは、1階の動線でした。 「私たち夫婦は仕事が大好き、でも子どもや友人と過ごす時間もしっかり作りたい。そこで家事の効率化を意識しました。玄関右手の洗面所、隣のファミリークローゼット、寝室を回遊式にしたことで、洗濯や服の管理がラクになりました」(竹村真奈さん) 一方2階は、開放感を重視。 「足を踏み入れて最初に目がいくところを、フォーカルポイントと呼ぶそう。そこに、ダイニング側は大きなアート、リビング側は植物を飾ることで、ゆったり感を演出。その分3階には、集中しやすい個室を2つ。フロアごとに役割がはっきり違うので、生活にもメリハリが生まれました。 娘は寝室でゴロゴロ、夫は個室からバルコニーに出て植物をいじり、私はリビングで韓国ドラマを。それぞれ自分の時間を楽しみながら、お互いの気配も感じられる、いい距離感。今なら胸を張って、両親に『15坪の家も最高だよ!』と言えます」(竹村真奈さん)