記録的大雨、広島で70代男性不明…阪神高速は冠水で一時通行止め
台風21号から変わった温帯低気圧や前線の影響で2日、西日本から東日本の広い範囲で記録的な大雨に見舞われた。長崎県北部で同日未明に線状降水帯が発生するなどし、全国の223地点(午後6時時点)で、11月の観測史上最大の24時間降水量を記録した。西日本では、3日以降は天候が回復する見通し。 【画像】大雨で増水した石手川(2日午後2時44分、松山市石手で) 松山市では、午前11時半までの1時間に約100ミリが降ったとみられ、気象庁は昼前、愛媛県に「記録的短時間大雨情報」を発表した。市は、河川氾濫の危険性が高まったとして、約19万人に、避難情報で危険度が最も高い「緊急安全確保」(レベル5)を出した。 同市内では家屋の床上・床下浸水も多数発生し、JR松山駅は改札付近が6~7センチ浸水。雨水が流れ込んだ商業施設が午後から臨時休業した。 広島市安佐南区では2日朝、川に船の様子を見に行った70歳代男性が行方不明になり、警察と消防などが捜索している。 交通機関も乱れた。JR西日本などによると、各地で雨量計が規制値に達し、東海道新幹線と山陽新幹線の全線で運転の一時見合わせが発生。新大阪駅の新幹線改札口付近は、運転再開を待つ人でごった返した。 在来線も近畿一円で運転の一時見合わせが相次ぎ、姫新線(姫路―上月駅間)は昼頃から終日、運転を取りやめた。 阪神高速は大阪府内でトンネル内が冠水し、一時通行止めになった。