救助活動する前に26頭が死亡 豪南西部でクジラが集団座礁
ダンスバラ、オーストラリア、4月26日 (AP) ― 西オーストラリア州の海岸に4月25日、最大160頭のヒレナガゴンドウが集団座礁し、野生生物専門家が救助活動を始める前に、少なくとも26頭が死亡した。 クジラの群れが座礁したのは、ダンスバラ近くのトビー海峡で、州都パースから285キロ南の西オーストラリア州南西部。 4つの群れが500メートルにわたって座礁していた。そのほかに20頭の群れが、1.5キロ沖合で見つかっており、海岸により近いところで110頭が発見された。 110頭の群れは「沖合でまとまって」いるが、海岸に向かってくる可能性が高いとみられる。 科学者はクジラが座礁する原因を解明していないが、遠浅の海岸などでクジラに備わっているエコーロケーション(反響定位)能力の効果が薄れるためだと考えられている。 また、シャチなどの捕食者を避けている、あるいは病気のリーダーを追って集団座礁するなどの説がある。 さらに、人為的な海中ノイズもクジラのセンサーを妨げる可能性があるといわれている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)