小野田高生が短編小説作製 地域の魅力を県内外へPR【山陽小野田】
小野田高(天尾昇一校長)の総合文化部・文芸読書(村上結菜部長)の部員、生徒有志ら13人が、県内を舞台にした短編小説集「LOVE 山口県ショートショート―しあわせみいつけた」を作製した。11市1町の観光名所や人気スポットをモチーフに、恋愛や家族、友情を描いた全24編となっており、市民にも読んでもらいたいと呼び掛けている。市内では同校で配布している。 高校生が書いた作品を通して地域の魅力を県内外へPRできればと、2021年から続けている企画で5作目。昨年6月に発行した「おさんぽ 山口県ショートショート―のんびり道草」は、県内の空港や観光交流センターの他、県東京事務所、同大阪事務所にも置き2カ月で700冊すべてを配り終えた。 応援の手紙や寄付へのお礼として新作に取り組んでいたところ、県教育委員会の補助金を受けられたため、今月に新作200冊と増刷した前作400冊を発行した。同校の他、山口市、下関市など小説の舞台となった地域の公共施設にも並べる。 地元関係では、JR長門本山駅、厚狭のおひなさまめぐり、常盤公園、瑠璃光寺などが登場する。執筆した生徒たちは、現地に行った思い出や経験を基に創作。過去作に携わった卒業生の添削を受けて完成させた。 村上部長(2年)は、「固有名詞は出していないが地域にゆかりのあるキーワードも盛り込んだ。魅力の再発見につながればうれしいので、興味を持ったら学校を訪ねてほしい」と話した。 A5判の78㌻。問い合わせは同校(電話83-2373)へ。