シメオネ＆フィリペ(C)Getty Images

先に現役を引退した元ブラジル代表DFフィリペ・ルイス（38）は、これから指導者となる道を歩む。監督を志すきっかけとなった人物は、アトレティコ・デ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督だ。 母国のクラブ、フラメンゴでスパイクを脱いだフィリペ。引退直後には、これから何をするかまだ決まっていない選手も多くいるが、彼の心はすでに固まっている。その目標は、アトレティコで薫陶を受けたシメオネ監督のような指導者になることだ。 「フットボールを捨てることは絶対にない」 「僕は監督になりたい。そう思わせてくれた最たる人物こそがシメオネなんだ。僕は彼がいたから監督を志すんだ」 「彼は僕の人生を変えてくれた。考え方を変えてくれた。メンタリティーを変えてくれた。彼は僕をチャンピオンにしてくれた。彼が僕にしてくれたことを、今度は僕が誰かにしてあげたいんだ。ほかにも多くの監督が僕の助けになってくれたが、最初にいる人物がシメオネなんだよ」 フィリペは12年続くシメオネ・アトレティコにおいて、最初の黄金期で左サイドバックを務めた選手だった。同クラブでは333試合に出場し、2012-13シーズンのコパ・デル・レイ優勝、2013-14シーズンのラ・リーガ優勝、2回のヨーロッパリーグ優勝などに貢献。シメオネ監督のもとで、世界有数の左サイドバックとして名を馳せている。 なおシメオネ・アトレティコの初期メンバーでは、主将だったガビが現在ヘタフェBの監督を務めている。ガビやフィリペといったシメオネ監督の教え子が、いつの日か恩師がまだ率いている古巣アトレティコと対戦する未来もあり得るのかもしれない。