有志のツーリングイベントもおこなわれている「箱根ターンパイク」 ”ターンパイク”って何を表してる?
人気ツーリングスポット箱根ターンパイクに付けられた「ターンパイク」って?
美しい絶景と山道を満喫できる箱根は、ツーリングを楽しめるスポットとして多くのライダーから絶大な人気を誇るエリア。小田原市方面から向かうと「箱根ターンパイク」という、少々変わったネーミングの有料道路が現れます。 【画像】「箱根ターンパイク」の由来と語源を画像で見る(10枚) 箱根ターンパイクは、NEXCO中日本のグループ会社である箱根ターンパイク株式会社が保有・管理している道路で、人気の観光ルートです。
そんななか、2023年9月に「やるぜっ!! 箱根ターンパイク2023」というツーリングイベントが、私道である道路を貸し切って開催されました。これは、身体に障害を負ったパラモトライダーたちに、「ツーリングを楽しんでもらいたい」という願いを込めて、一般社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)が主催したイベントです。 個人のボランティアスタッフや企業サポーターなどがたくさん集まり、熱気に満ちたイベントは大成功を収めました。このイベントは、箱根ターンパイクでは昨年に続き2回目で、障がい者がバイクに乗るという常識的にはありえないと思われることを実際に実現させています。
このように、ツーリングコースとしてライダーから親しまれているだけでなく、クルマ関連のロケ地や試乗会、イベント会場などでたびたび利用されている箱根ターンパイク。ではそもそも「ターンパイク」とは、何を表した言葉なのでしょうか。 「ターンパイク」という言葉は、英語で「Turnpike」と記述され、高速道路や有料道路、またはその料金所のことを指します。 ターンパイクの語源は、19世紀の初め、イギリスの道路の料金所に十字型の横木(パイク)を置いて、料金を支払うとパイクを回転(ターン)させて通行を許可させたことがはじまり。このしくみが現在の料金所となり、そこから高速道路や有料道路を意味するようになりました。
箱根ターンパイクの始まりは?
箱根ターンパイクが開通したのは1965年で、もともとは東急電鉄のグループ会社である東急ターンパイクが運営していました。じつは、東急は箱根のほかに渋谷から江の島までの「東急ターンパイク」と、藤沢から小田原までの「湘南ターンパイク」の2つの事業を計画して、国に免許申請をおこない実現に向けて具体的に動いていたそうです。