大阪ガス5100人態勢で復旧作業 21日夜までに2万8700戸で供給再開
大阪ガス5100人態勢で復旧作業 21日夜までに2万8700戸で供給再開 撮影・編集:柳曽文隆
18日午前に大阪府北部を震源として大阪市北区、大阪府高槻市などで震度6弱を観測した地震の影響で、大阪ガスは茨木、高槻、摂津、吹田の4市の一部、約11万戸で都市ガスの供給を停止。同社では社員やグループ社員、そして全国から集まったガス事業者の応援を受けて復旧に取り組み、21日夜までに28700戸で供給が再開された。 【拡大写真付き】大阪ガス「復旧見える化システム」も稼動中
供給停止から復旧までの手順は
同社によると22日現在、復旧作業は同社やグループ社員の約2400人、関東や九州などのガス会社からの応援部隊約2700人、合わせて約5100人態勢で復旧作業に取り組んでいる。 同社では18日の地震発生を受け、揺れが強かった茨木、高槻、摂津、吹田の4市の一部、約11万戸で安全のため都市ガスの供給を停止した。
供給停止から復旧に向けては、どのような手順なのか。21日夜、同社を訪ね広報部の小嶋新一さんに聞いてみた。 小嶋さんによると、供給停止後は各世帯のガス栓を閉栓。道路などに埋まっているガス管に被害がないかを確認する。 もし破損している箇所があれば、すみやかに修繕。その後、問題がないことが確認されたら、再び各世帯を回り、家など建物内のガス管に異常がないかをしっかり確認した上で開栓し、ガスを使える状態にするという。
ガス開栓作業には立ち会いが必要 不在の場合はポストに連絡票投函
ただ、各世帯での開栓作業には「立ち会い」が必要となる。住民が不在の場合は「ガスの開栓について」と書かれた不在連絡票をポストに投函し、都合のいい日時を電話連絡、またはインターネットで受付フォームに入力して連絡する2通りの方法がある。 開栓作業が本格化した後、この不在連絡票をみて、受付電話への連絡が集中し、時間帯によっては電話がつながりにくい状況も起きているという。 「夕方などは、ご不在だったお客様からのご連絡をいただきまして、電話がつながらない状況が続いており、ご迷惑をおかけしています」と小嶋さん。それに対し、インターネットでの受付件数は、電話に比べると少ない状況だという。
不在連絡票の電話受付つながりにくい状況続く、インターネット受付の活用を
小嶋さんは「お電話での受付がつながらない際はインターネット受付をご利用いただければ、時間に関係なく希望の訪問日時をお受けできます。不在連絡票にはQRコードも記載しており、お手持ちのスマートフォンでも申し込むことができます」と話す。 また「大阪ガスの公式サイトにも受付フォームがございます。このたびの地震によるガスの供給停止で、大変ご不便をおかけしております」と続けた。 21日の夜遅くになっても、大阪ガス本社では多くの社員が対応に追われていた。同社では、地震発生から約1週間となる25日をメドに、概ねの復旧を目指し全力で取り組んでいた。