ファンに手を振る東克樹（カメラ・渡辺　了文）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　阪神２―５ＤｅＮＡ（２２日・甲子園） 　エースの意地を見せつけた。ＤｅＮＡ・東は要所を締める投球で８回５安打２失点と好投。開幕投手から無傷の６連勝を挙げた。球団では９９年の福盛以来２５年ぶり７人目、左腕では７５年の間柴以来４９年ぶり２人目の快挙に「運とか援護があった。僕だけの力ではない。追いついてくれた試合も何試合もあるし、（野手に）本当に感謝したい」と仲間へ頭を下げた。 　新人時代の１８年以来６年ぶりに聖地での登板だった。愛工大名電時代には２年春、夏と３年夏に甲子園に出場。憧れの地での好投に「純粋にうれしい。野球といえば甲子園、しっかり試合をつくって勝てたことがチームとしても非常に大きい」と実感を込めた。 　粘りに粘った。２回、大山にソロを献上したが「ターニングポイントだった」と、直後の３回にオースティンの逆転３ランが飛び出した。雨も降るマウンドで尻上がりに状態を上げ「リズムを自分の中で取り戻すことができた」と納得の表情を浮かべた。 　昨年８月４日の阪神戦（横浜）からは２３試合連続でクオリティースタート（ＱＳ＝６回以上自責３以下）も記録する躍動ぶり。エースはこれからも勝ち続ける。（内藤　菜月） 記録メモ　全て先発球団初　東（Ｄ）が８回２失点で開幕から６連勝。開幕から６連勝以上は、球団では前身の大洋、横浜時代を含め９９年の福盛和男以来２５年ぶり７人目。左腕では７５年の間柴富裕以来４９年ぶり２人目となる。球団で開幕からの最多連勝は６８年島田源太郎の１０連勝。東は６戦すべて先発で６連勝だが、これは球団では初。