タイガー・ウッズの最新スウィングを解説! 自身の主催大会で83勝目なるか!?
タイガー・ウッズが約10カ月ぶりに公式競技の会場に現れたのは桑木志帆プロの現地レポートで既報のとおり。では、いまのスウィングはどこまで仕上がっているのかを、タイガー世代のプロコーチでタイガーマニアを自認する横田英治プロに解説してもらった。 タイガー・ウッズ ドライバー正面連続写真(2024年ジェネシス招待)
スウィングに耐えられる下半身になっている
2023年4月、大会最終日直前に棄権したマスターズ以来となる試合に臨むタイガー。ツアー会場でのスウィング写真は久しぶりに見たという横田プロは「幾度となくタイガーのスウィング解説をしてきましたが、大怪我をしてから第一線で戦うために変えなければいけないと思っていた箇所がほとんど治っている印象です。こんな短期間でここまで仕上げてくるのはさすがタイガーですね」と率直な印象を語ってくれた。 「スウィング全体はもちろんそうなんですが、いちばん見てもらいたいのはアドレスです。22年末のアドレスは、やはり怪我をした足をかばっているので、下半身に負担を欠けないようにそっと立っていて、逆に上半身にかなりの力感があります。ひと言でいえば上半身に頼ったスウィングをするためのアドレスなので、バランスの悪さが目立ちます。それに比べ、今週の練習日のアドレスはリラックス感があり、上半身と下半身のバランスがとてもよく、始動からフィニッシュまで淀みなくスムーズに打てるイメージが浮かびます。このアドレスを見ただけでも、『よくぞ、ここまで戻ってきた』とタイガーフリークとしては感慨深いです。
スウィングに目を移せば、22年末のスウィングは足をかばっているので切り返し後でも、頭が上下に動くようなことはなく、再現性は高かったかもしれませんが、悪く言えば沈み込みが小さいので、躍動感がありませんでした。今週は、逆に頭が動くほどの躍動感があるので、下半身をしっかり使えており、それに伴って上半身も使えているので、バランスが良くなっています。
そして、フォローの動きを見ても、しっかりと遠心力が使えているので、体の重さでしっかりとボールを捉えて飛距離を出せる、バランスの良いスウィングに戻ってきています」と嬉しそうな横田プロ。