山田楓喜（2024年3月16日撮影）

　【ドーハ23日＝佐藤成】サッカーU－23（23歳以下）日本代表がパリオリンピック（五輪）切符が懸かるアジア最終予選兼U－23アジアカップ（杯）カタール大会第3戦韓国戦から一夜明けた23日、ドーハ市内で活動した。 　日本の武器である強烈な左足を持つMF山田楓喜（22＝東京ヴェルティ）が、“中東の笛”すら、勝利の材料にする。 　準々決勝で戦う地元カタールについて、1次リーグのハイライトをみたといい「開催国ならではの雰囲気というか、ちょっと判定とかもカタール寄りになりそうな雰囲気もあるけど、それもむしろ逆に楽しみに、そういうのに勝っていかないと五輪の切符は取れないので、すごく楽しみです」と対戦を心待ちにした。 　観客も入り、アウェーの雰囲気になる可能性もあるが、「そっちの方が楽しい。ワクワクするというか、逆に燃える」と力強かった。 　右サイドを形成するDF関根大輝（21＝柏レイソル）とはあうんの呼吸でプレーする。競演経験が長い訳ではないが「なにかしゃべっているわけでもなく、フィーリングとして合っている」と手応え。関根のオーバーラップ、アンダーラップを効果的に使い、時にはおとりに活用して自身がインカーブのクロスを上げる。「お互い特長を生かせているというか、ああいうプレーで右サイドを攻略していくことができているので、相手の脅威にはなるかな」とうなずいた。セットプレーも、山田楓がピッチ上にいれば、日本にとって大きなチャンスとなる。「（違いを）作ります」と不敵に笑った。